東日本トラック 大会レポート

2020.8.3
JBCFトラックシリーズ第1戦
第51回JBCF東日本トラック
 
日付: 2020年8月1日・2日
開催地・コース: 長野県松本市 松本市美鈴湖自転車競技場(周長:333m)
 
競技種目 
男子
スプリント、1kmタイムトライアル、4kmインディヴィデュアルパーシュート、ケイリン、
スクラッチ (10km)、ポイントレース (30km)、4kmチームパーシュート、チームスプリント、
オムニアム
 
女子
500mタイムトライアル、3km/ジュニア2kmインディヴィデュアルパーシュート、スクラッチ(6km) 、チームスプリント
 
 
 
 
<3種目で実業団新記録が誕生 初開催のオムニアムは白熱した首位争い>
 
JBCFトラックシリーズ第1戦となる「第51回JBCF東日本トラック」が、長野県の松本市美鈴湖自転車競技場で2日間に渡り開催された。
 
今大会では、新型コロナウィルス感染拡大により多くの大会が中止となったことから、より多くの競技者が参加出来るようにすることを目的に、JBCFに登録していない選手も参加できる「オープン参加」が認められた。また、JBCFとしては初めて「オムニアム」が開催された。オムニアムは「スクラッチ」「テンポレース」「エリミネーション」「ポイントレース 」の4種目を走り、その合計ポイントで順位を争うレース。オリンピックで日本人のメダル獲得が期待される種目でもある。
 
初日は男子4種目、女子1種目で決勝が行われた。
 
男子4kmインディヴィデュアルパーシュートでは、原田裕成(CIEL BLEU KANOYA)が、実業団新記録となる4分30秒975をマークして優勝。女子500mタイムトライアルでは、山本さくら(CIEL BLEU KANOYA)が、36秒315の好タイムで優勝した。
 
男子4kmインディヴィデュアルパーシュート 大会新記録で優勝した原田裕(CIEL BLEU KANOYA)
 
女子500mタイムトライアル優勝 山本さくら(CIEL BLEU KANOYA)
 
10kmで行われた男子スクラッチは、レース中盤、橘田和樹(リベルタスTOCHIGI BICYCLE CLUB)が単独で先行。これを追走する集団が二つに割れ、5名の集団が橘田に追いついて6名の先頭集団を形成する。終盤、邊見竜馬(日本大学)と、逃げていた橘田の2人が抜け出し、最後は邊見が先着して優勝した。
 
男子スクラッチ 邊見竜馬(日本大学)を先頭に周回する集団
 
男子ポイントレースは30km。2009年全日本ロードチャンピオンの西谷泰治(AISAN SUPPORTERS)や、狩野智也(マトリックスパワータグ)らベテラン勢も出場した。序盤は冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)と岡本隼(愛三工業レーシングチーム)がトップ争いをするが、中盤からは冨尾が単独で抜け出し、終盤まで7回の1位通過により35ポイントを獲得。その間岡本は集団から遅れてポイントを獲得出来ず、狩野が2位に浮上する。終盤になると集団に復帰した岡本がポイントを連取。ポイントが倍となるフィニッシュで先頭を取って計40ポイントとして狩野を逆転。しかし中盤の無得点が響き、計55ポイントの冨尾が優勝した。
 
男子ポイントレース  逃げを追う集団の先頭を引く狩野智也(マトリックスパワータグ )
 
男子ポイントレース レースのおよそ半分を単独で逃げ続けた冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)
 
男子ポイントレース レース後半は岡本隼(愛三工業レーシングチーム)と狩野智也(マトリックスパワータグ )の2位争いが熾烈に
 
 
2日目は男子5種目、女子5種目で決勝が行われた。
 
男子1kmタイムトライアルでは、村田祐樹(富山県自転車競技連盟)が、1分3秒408の実業団新記録で優勝。村田はスプリントでも優勝して今大会2冠を達成した。
 
男子1kmタイムトライアル優勝 村田祐樹(富山県自転車競技連盟)
 
男子チームスプリントでは、岩井商会レーシングが1分4秒351で優勝。男子ケイリン決勝では、堀航輝(CIEL BLEU KANOYA)が逃げ切りで優勝した。
 
男子チームスプリント優勝 岩井商会レーシング
 
男子チームスプリント2位 AISAN SUPPORTERS
 
男子チームスプリント3位 イナーメ信濃山形-EFT
 
男子ケイリン決勝 残り1周を前に仕掛ける堀航輝(CIEL BLEU KANOYA)
 
男子ケイリン決勝 堀航輝(CIEL BLEU KANOYA)が逃げ切り勝ち
 
初開催のオムニアムは、この種目の全日本チャンピオン岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が出場。最初の種目のスクラッチ では、岡本と原田裕成、冨尾大地(共にCIEL BLEU KANOYA)ら5名が逃げて集団をラップし、岡本が1位を取る。続くテンポレースでは冨尾が単独で逃げて稼いだポイントにより1位となり、総合順位で首位の岡本と並ぶ。エリミネイションでは、岡本が残り6人となったところでイン側から抜いたことで除外されてしまい、総合3位に後退。一方、最後まで残った原田が中川拳(愛三工業レーシングチーム)を下して1位となり、総合順位でも首位に浮上する。最終種目のポイントレース では、原田がレース中盤から3名の逃げに乗ってポイントを稼ぎ、さらにラップポイント20点を加えて総合首位の座を固める。対して岡本はレース後半に1位通過でポイントを重ね、さらにポイントが倍となるフィニッシュで1位を取るも、冨尾から総合2位を奪うにとどまり、原田のオムニアム優勝が決まった。
 
オムニアム・テンポレース 冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)が1位で岡本隼(愛三工業レーシングチーム)に並ぶ。
 
オムニアム・テンポレース 原田裕成(CIEL BLEU KANOYA)が中川拳(愛三工業レーシングチーム)を下して1位となり、総合首位に。
 
オムニアム・ポイントレース  全日本チャンピオンの岡本隼(愛三工業)を先頭に逃げを追う集団
 
オムニアム・ポイントレース 原田裕成(CIEL BLEU KANOYA)ら3人が逃げてラップポイントを獲得
 
オムニアム全日本チャンピオンの岡本隼(愛三工業レーシングチーム)を先頭に長くのびる集団
 
女子チーム・スプリントでは、CIEL BLEU KANOYAの上野みなみ・山本さくら組が47秒587の実業団記録で優勝。上野は3kmインディヴィデュアル・パーシュートでも優勝して今大会2冠を達成した。
 
女子チームスプリント 実業団新記録で優勝したCIEL BLEU KANOYA
 
女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート3位 五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)
 
女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート2位 山本さくら(CIEL BLEU KANOYA)
 
女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート優勝 上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA)
 
6kmで行われた女子スクラッチ では、田中夢菜(日本大学)が優勝。女子ケイリンは小林莉子(岩井商会レーシング)が優勝した。
 
女子スクラッチ  一列に並んでスタート
 
女子スクラッチ  岩井商会レーシングの2人のアタックで最終周回へ
 
女子スクラッチ  田中夢菜(日本大学)が優勝
 
 
<第51回JBCF東日本トラック 結果>
 
男子スクラッチ(10km)
1位 邊見竜馬(日本大学) 12分49秒8
2位 橘田和樹(リベルタスTOCHIGI BYCYCLE CLUB)
3位 塩野淳平(TEAM SPORTS KID GoMore)
 
男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート
1位 原田裕成(CIEL BLEU KANOYA) 4分30秒975(実業団記録)
2位 渡邊正光(群馬グリフィンレーシングチーム) 4分38秒964
3位 中川 拳(愛三工業レーシングチーム) 4分43秒640
 
男子4kmチームパーシュート
1位 VC VELOCE(井上、大原、小原、二階堂) 4分43秒277
2位 Roppongi Express(高岡、高橋、半澤、山本) 4分43秒698
 
男子ポイントレース (30km)
1位 冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA) 55p
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 40p
3位 狩野智也(マトリックスパワータグ ) 28p
 
男子チーム・スプリント(333m×3)
1位 岩井商会レーシング(奥平・小谷・山本) 1分4秒351
2位 AISAN SUPPORTERS(小松・西谷・早川) 1分6秒606
3位 イナーメ信濃山形-EFT(石田・篠原・増田) 1分6秒828
 
男子1kmタイムトライアル
1位 村田祐樹(富山県自転車競技連盟) 1分3秒408(実業団記録)
2位 堀 航輝(CIEL BLEU KANOYA) 1分4秒306
3位 邊見竜馬(日本大学) 1分5秒086
 
男子ケイリン決勝
1位 堀 航輝(CIEL BLEU KANOYA) 10秒655
2位 大村慶二(Team Logisty Jack)
3位 小松定俊(AISAN SUPPORTERS)
 
男子スプリント決勝
1位 村田祐樹(富山県自転車競技連盟)
2位 末廣快理(同志社大学)
3位 中川由人(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
 
男子オムニアム
1位 原田裕成(CIEL BLEU KANOYA) 163p
2位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) 139p
3位 冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA) 134p
 
女子500mタイムトライアル
1位 山本さくら(CIEL BLEU KANOYA) 36秒316
2位 中嶋里美(岩井商会レーシング) 37秒524
3位 田中夢菜(日本大学) 37秒843
 
女子ジュニア2kmインディヴィデュアル・パーシュート
1位 船橋星来(日本体育大学桜華高等学校) 2分47秒222
 
女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート
1位 上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA) 3分55秒496
2位 山本さくら(CIEL BLEU KANOYA) 3分58秒196
3位 五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミラバネロ) 4分01秒074
 
女子チーム・スプリント(333m×2)
1位 CIEL BLEU KANOYA(上野・山本) 47秒587 実業団記録
2位 岩井商会レーシング(高橋・中嶋) 47秒666 実業団記録
3位 スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ(五味田・鈴木) 50秒212
 
女子スクラッチ (6km)
1位 田中夢菜(日本大学) 9分50秒751
2位 中嶋里美(岩井商会レーシング)
3位 石中 葵(富山県自転車競技連盟)
 
女子ケイリン
1位 小林莉子(岩井商会レーシング) 14秒519
2位 中村友紀子(京浜ピストクラブ)
3位 高橋瑞恵(Roppongi Express)
 
 
 
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟