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西日本ロードクラシック 広島大会 レポート

2019.04.20
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Jプロツアー(JPT)

<オールイス・アルベルト・アウラールが今季2勝目>

Jプロツアー第3戦は、今年最初の最上位レースグレード「プラチナ」のレース。距離は1周12.3kmの広島中央森林公園を12周する147.6kmを走る長丁場のレースだ。

1周目、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、安原大貴(マトリックスパワータグ)、入部正太朗(シマノレーシング)、平塚吉光、徳田優(以上チームブリヂストンサイクリング)、豊田勝徳(イナーメ信濃山形)の6人が先行。3周目に豊田が遅れるものの、最大で1分35秒差をつける。

メイン集団は地元チームのVICTOIRE広島がコントロール。5周目、パンクにより阿部が先頭集団から遅れると、宇都宮ブリッツェンがメイン集団のコントロールに加勢。差は一気に縮まり、6周目に先行していた4人を吸収する。その直後、オールイス・アルベルト・アウラール、ホセ・ビセンテ・トリビオ(以上マトリックスパワータグ)、木村圭佑(シマノレーシング)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)らを含む10人が新たな先頭集団を形成する。

7周目、先頭集団に平塚しか送り込めていなかったチームブリヂストンサイクリングがメイン集団を牽引して追走。1分まで開いていた差を一気に縮め、先頭集団の直後まで迫る。そこから石橋学(チームブリヂストンサイクリング)、メイン集団に戻っていた入部らが先頭集団に合流し、11人の先頭集団が再構成される。メイン集団との差はその後2分まで広がる。

残り2周、トリビオとアウラールがペースアップすると先頭集団は崩壊。さらにアウラールが展望台への登りでアタックすると、トリビオ、入部、木村、岡、平塚、石橋の7人が残る。最終周回に入ってもアウラールの攻撃は続き、追従出来たのは岡だけ。そして残り4kmからの三段坂でアウラールが岡を振り切って独走。そのままフィニッシュに駆け込み、今季2勝目を挙げた。

結果 P1クラスタ 147.6km

1位 オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ) 3時間41分53秒
2位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +13秒
3位 平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング) +58秒
4位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +58秒
5位 木村圭佑(シマノレーシング) +1分0秒
6位 入部正太朗(シマノレーシング) +1分1秒

中間スプリントポイント賞
3周回終了時 平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング)
6周回終了時 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
9周回終了時 鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)

プロツアーリーダー オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)
ネクストリーダー 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)

Jユースツアー(JYT)

3周36.9kmで行われたyクラスタ。前日のE1でも首位争いをしたU15全日本チャンピオンの梅澤幹太(エキップuレーシング)がレースを主導。2周目までに5人が先行する。先頭は一時、梅澤と村山悠平(AVENTURA AIKO TOYO VICTORIA RACING)の2人になる場面もあったが、遅れた3人が再び追いつき、5人のまま最終周回へ。最後はスプリント勝負となり、村山が優勝した。

結果 Yクラスタ 36.9km

1位 村山悠平(AVENTURA AIKO TOYO VICTORIA RACING) 1時間0分38秒
2位 塩出皓成(崇徳高等学校) +0秒
3位 久賀壮大(徳島県立小松島西高等学校)  +0秒

ユースツアーリーダー 村山悠平(AVENTURA AIKO TOYO VICTORIA RACING)

Jフェミニンツアー(JFT)

望月美和子が今シーズン初優勝

1周12.3kmのコースを3周する36.9kmで行われた女子のJフェミニンツアーのレースは、1周目を終えた時点でJフェミニンリーダーの伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)と望月美和子(フィッツ)の2人が先行する。バラバラになった後続との差を大きく広げて入った2周目、登り区間で望月の後輪に接触してしまった伊藤が落車。伊藤は自力でレースに復帰するが、望月との差は10秒以上に開く。

望月は単独先行のまま最終周回の3周目に入る。追走する伊藤との差は一時10秒未満に縮まるものの、その後差は広がり、望月が逃げ切って今季初優勝。昨年の東日本ロードクラシック群馬大会以来の勝ち星を挙げた。

結果 Fクラスタ 36.9km

1位 望月美和子(フィッツ) 1時間5分25秒
2位 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER) +38秒
3位 大坂智加(Team ZERO UNO FRONTIER)  +2分40秒

Jフェミニンリーダー 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)

Jエリートツアー(JET)

寺崎武郎が昨年に続き広島大会連覇

8周98.4kmで行われたE1クラスタ。スタート直後からアタックが繰り返され、1周17分台の速いペースで周回が進む。4周目、U-15の全日本チャンピオン梅澤幹太(エキップuレーシング)、中里仁(Rapha Cycling Club)ら6人が先行。5周目には4人まで減るものの、集団に1分前後の差をつけて逃げ続ける。

6周目、中里のペースアップに梅澤が反応し、先頭集団は2人に。一方後方集団からは、寺崎武郎(バルバレーシングクラブ)、皿谷宏人(エキップティラン)ら4人が追走し、7周目に先行する中里と梅澤に合流して6人の先頭集団となる。

最終周回、後方集団との差は1分以上に開いたままとなり、勝負は先頭集団の6人に絞られた。残り4km付近から始まる「三段坂」で寺崎がアタック。これに追従出来た皿谷のみが残り、勝負は残り200mのスプリントへ。最後は寺崎が皿谷を下し、昨年の西日本ロードクラシック広島大会に続くE1クラスタ2連覇を達成した。

結果 E1クラスタ 98.4km

1位 寺崎武郎(バルバレーシングクラブ) 2時間31分58秒
2位 皿谷宏人(エキップティラン) +2秒
3位 糸川典住(CIERVO NARA ELITE) +47秒
4位 中里 仁(Rapha Cycling Club) +49秒
5位 坂口裕芳(soleil de lest) +49秒
6位 梅澤幹太(エキップuレーシング) +57秒

Jエリートツアーリーダー 比護 任(イナーメ信濃山形-EFT)

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