2023年Jプロツアー第11戦
第21回JBCF石川サイクルロードレース
日付 2023年7月16日
開催地・コース 福島県石川町・浅川町周回コース(1周13.6km)
距離:122.4km(JPT)、66km(F)、81.6km(E1)、54.4km(E2/E3)、68km(Y1)、81.6km(ジュニア)
■Jプロツアー(JPT)
福島県石川町でのJプロツアー2連戦、2日目は「石川サイクルロードレース」。次戦は9月となるため、2023年シーズンの前半戦を締めくくるレースとなる。
登りと下りが繰り返されるハードコースと7月の暑さが相まって、サバイバルレースとなることが多い石川サイクルロードレース。今回も雨混じりの前日の天気から一転、朝から晴れて気温が上昇する中でのレースとなった。
13.6kmのコースを9周する122.4kmのレースは、序盤から動きを見せた。KINAN Racing Team、シマノレーシングなど主要チームのメンバーが乗る22名の集団が先行。2周完了までに後続集団との差は1分まで広がる。その後も差は広がり続け、レース半ばの5周完了時には2分近くまで拡大する。
6周目に入ると、先頭集団ではトマ・ルバや新城雄大、山本元喜らKINAN Racing Teamのメンバーがペースアップを図り、人数を絞っていく。7周目までに残ったのは、ルバ、新城、山本、津田悠義(以上KINAN Racing Team)、石原悠希、風間翔眞(以上シマノレーシング)の6名。人数で上回るKINAN Racing Team勢が次々とアタックを繰り返し、7周目に風間が遅れ、8周目に石原が遅れる。
最終周回に入ると、ルバ、新城、津田の3名が揃って走行。最後は津田を先頭にフィニッシュし、KINAN Racing Teamが表彰台を独占した。
一方、中井唯晶(シマノレーシング)が4位に入り、この日12位の岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)を合計ポイントで上回って総合首位となり、プロリーダージャージを獲得した。
出走84名中、完走は16名。今年も完走率2割未満のサバイバルレースとなった。
結果 JPT 122.4km
1位 津田悠義(KINAN Racing Team) 3時間9分8秒
2位 新城雄大(KINAN Racing Team) +0秒
3位 トマ・ルバ(KINAN Racing Team) +0秒
4位 中井唯晶(シマノレーシング) +2分28秒
5位 風間翔眞(シマノレーシング) +2分29秒
6位 内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム) +2分57秒
中間スプリント賞 1回目・2回目 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
Jプロツアーリーダー 中井唯晶(シマノレーシング)
U23リーダー 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
■Jフェミニンツアー(JFT)
5周68kmで行われた女子のJフェミニンツアーのレースは28名が出走。スタート直後から大堀博美(MOPS)や小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)がペースアップし、1周目完了までに10名ほどまで絞り込まれる。その後も人数は絞られていき、3周目までに残ったのは小林、大堀、石井嘉子(アーティファクトレーシングチーム)の3名となる。
4周目に入ると、小林が大堀と石井を切り離して単独先行。そのまま最終周回を独走してフィニッシュし、今シーズン4勝目。Jフェミニンツアーの総合首位となってフェミニンリーダージャージを獲得した。
結果 JFT 68km
1位 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) 2時間6分35秒
2位 大堀博美(MOPS) +1分46秒
3位 石井嘉子(アーティファクトレーシングチーム) +2分52秒
中間スプリント賞 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jフェミニンリーダー 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)
■Jエリートツアー(JET)
6周81.6km で行われたJエリートツアーのE1カテゴリーは、序盤からアタックと吸収を繰り返しながら周回を重ねていく。
残り2周となる5周目に入ると、エリートリーダージャージを着る高岡亮寛(Roppongi Express)と前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM)の2名が先行。最終周回に入ると高岡の独走となり、フィニッシュまで逃げ切って優勝。今シーズン2勝目を挙げた。
結果 E1カテゴリー 81.6km
1位 高岡亮寛(Roppongi Express) 2時間6分19秒
2位 松本一成(Cyclers SNEL) +54秒
3位 寺崎武郎(バルバ サイクル レーシング チーム) +55秒
4位 雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +55秒
5位 初川弘浩(ORCA CYCLING TEAM) +55秒
6位 永井健太(Promotion x Athletes CYCLING) +55秒
中間スプリント賞 前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM)
Jエリートツアーリーダー 高岡亮寛(Roppongi Express)
■弱虫ペダルPresents Jユースツアー(Y1) ジュニアユースチャンピオンシップ
5周68kmで行われたY1カテゴリーのレースは、スタート直後からユースリーダージャージを着る平山雷斗(中部大学第一高等学校)が積極的に動く。
3周目完了時に設定された中間スプリントを先頭通過すると、その勢いのまま先行。新藤大翔(埼玉ユース自転車競技部)と共に、後続に30秒以上の差をつける。しかし最終周回残り3km過ぎで3名の追走集団が合流してスプリント勝負へ。
先行した大澤礼寛(盛岡農業高校・オ ープン参加)に平山がフィニッシュライン直前で追いつき、ハンドルの投げ合いは僅差で大澤が先着。2位となったものの、平山が優勝した。
Y1 結果 52km
OPN 大澤礼寛(盛岡農業高校 ※オ ープン) 1時間59分51秒
1位 平山雷斗(中部大学第一高等学校) +0秒
2位 野村慧晴(AVENTURA VICTORIA RACING) +1秒
3位 野嵜然新(弱虫ペダル サイクリングチーム) +2秒
OPN 松井 颯(杉戸農業高等学校 ※オープン) +4秒
4位 新藤大翔(埼玉ユース自転車競技部) +10秒
OPN 沢田虹太郎(学法石川高校 ※オ ープン) +38秒
5位 井上悠喜(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM) +40秒
6位 本井大裕(ブラウ・ブリッツェン) +2分6秒
※表彰はオープン参加を除く上位6名
中間スプリント賞 平山雷斗(中部大学第一高等学校)
Y1リーダー 平山雷斗(中部大学第一高等学校)
6周81.6kmで行われたジュニアユースチャンピオンシップのレースは、序盤から4名の集団が先行。
終盤、全日本チャンピオン佐藤后嶺(北海道石狩南高等学校)と島崎将男(北海道帯広南商業高等学校)が追走して5周目に合流する。最後は佐藤と島崎で僅差のスプリント勝負となり、島崎が優勝した。
ジュニアユースチャンピオンシップ 結果 81.6km
1位 島崎将男(北海道帯広南商業高等学校) 2時間12分58秒
2位 佐藤后嶺(北海道石狩南高等学校) +0秒
3位 髙橋駿斗(北海道帯広南商業高等学校) +1秒
4位 髙橋悠斗(COW GUMMA) +18秒
5位 山里一心(チームロチ”ャース) +4分21秒
6位 岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team) +4分32秒
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟