2023年Jプロツアー第6戦
第57回JBCF東日本ロードクラシック DAY1
日付 2023年4月29日
開催地・コース 群馬県利根郡みなかみ町 群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキットコース(6km/周 逆回り)
距離:150km(JPT)、66km(E3)、72km(Y1)、42mk(Y2)、48km(M)
■Jプロツアー(JPT)
Jプロツアー第6戦は、57回目の開催となる伝統の大会「東日本ロードクラシック」。2週間前に開催された第5戦「西日本ロードクラシック」同様、Jプロツアーの中でもステータスの高いレースレーティング「ゴールド」に指定され、ポイント配分の高い大会だ。また、今季最長距離となる150kmのレースは、東日本ロードクラシックとしては初めて群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキットを逆周回25周で行われた。
初夏の陽差しの下、昼過ぎにスタートしたレースは5周に渡ってアタックと吸収を繰り返したのち7名の先頭集団が形成される。メンバーは、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、細川健太(弱虫ペダルサイクリングチーム)、渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)、香山飛龍(シマノレーシング)、松田祥位、兒島直樹(以上TEAM BRIDGESTONE Cycling)、畑中勇介(KINAN Racing Team)。
メイン集団との差はレース中盤にかけて2分以上まで広がる一方、10周目に6名が追走に出る。メンバーは、内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム)、佐藤健(愛三工業レーシングチーム)、入部正太朗(シマノレーシング)、山本元喜(KINAN Racing Team)、小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)、加藤辰之介(イナーメ信濃山形)。
追走集団は13周目までに先頭集団に合流。細川と松田が遅れて11名の先頭集団に再構築される。
その後、今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)ら数名が追走集団を形成し、先頭集団と1分以内の差まで詰めるものの追いつかない。残り10周を切ると、愛三工業レーシングチームがメイン集団のコントロールを開始。残り8周となる18周目には追走集団を吸収して1分未満まで差を縮める。
残り5周を切ると、先頭集団ではKINAN Racing Teamの山本と畑中が交互にアタック。足並みが揃わなくなった先頭集団は崩れはじめ、メイン集団との差が一気に縮まっていく。
残り4周、先頭集団から山本、トリビオ、加藤の3名が先行。メイン集団はTEAM BRIDGESTONE Cyclingのコントロールに代わり、先頭集団から遅れたメンバーを吸収しながら先行する3名を追走。
そして最終周回の残り3kmを切ったところで全ての先行を吸収する。
その直後、トマ・ルバ、孫崎大樹(以上KINAN Racing Team)、フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ)の3名が飛び出す。
数名が追うものの合流できないまま残り1kmを過ぎる。
最後は孫崎とマンセボのスプリント勝負となり、孫崎が先着。Jプロツアー初優勝を決めた。
結果 JPT 150km
1位 孫崎大樹(KINAN Racing Team) 3時間43分16秒
2位 フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ) +0秒
3位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
4位 中井唯晶(シマノレーシング) +1秒
5位 石原悠希(シマノレーシング) +1秒
6位 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +1秒
中間スプリント賞
1回目 香山飛龍(シマノレーシング)
2回目 小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)
敢闘賞 加藤辰之介(イナーメ信濃山形)
Jプロツアーリーダー 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
■弱虫ペダルPresents Jユースツアー(Y1)
12周72kmで行われたY1クラスタのレースは、序盤から中尾涼介(松山学院高等学校)とユースリーダージャージを着る平山雷斗(中部大学第一高等学校)らが中心となってペースを作り、集団の人数を絞っていく展開。
最後まで残った8名でのスプリント勝負となり、安川尚吾(ORCA CYCLING TEAM)が優勝した。
Y1 結果 72km
1位 安川尚吾(ORCA CYCLING TEAM) 1時間56分59秒
2位 中尾涼介(松山学院高等学校) +0秒
3位 平山雷斗(中部大学第一高等学校) +1秒
4位 野村慧晴(AVENTURA VICTORIA RACING) +1秒
5位 田島綾人(東京農業大学第三高等学校) +1秒
6位 野嵜然新(弱虫ペダル サイクリングチーム) +1秒
中間スプリント賞 安川尚吾(ORCA CYCLING TEAM)
Y1リーダー(U17) 平山雷斗(中部大学第一高等学校)
■弱虫ペダルPresents Jユースツアー(Y2)
7周42km で行われたY2クラスタのレースは、最終周回を前に飛び出した福地大和(OUTDOORLIFE Racing)と稲葉恵人(Team BFY Racing)の2名に、各務遼音(ORCA CYCLING TEAM)が追走して合流。
最後は3名でのスプリント勝負となり、各務が優勝した。
Y2 結果 42km
1位 各務遼音(ORCA CYCLING TEAM) 1時間12分12秒
2位 福地大和(OUTDOORLIFE Racing) +0秒
3位 稲葉恵人(Team BFY Racing) +1秒
4位 岡嶋空良(TeamZenko) +26秒
5位 青山哲宗(Team BFY Racing) +26秒
6位 井上湧心(Team BFY Racing) +26秒
中間スプリント賞 岡嶋空良(TeamZenko)
Y2リーダー(U15) 飯干智章(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM)
■マスターズ(JMT)
8周48kmで行われたマスターズのレースは、序盤からアタックが繰り返されるも決定打が出ないまま集団でのスプリント勝負に持ち込まれた。
写真判定の結果、岸本伊織(mkw)が僅差で山本敦(SBC Vertex Racing Team)を下して優勝。新たにマスターズリーダージャージを獲得した。
JMT 結果 48km
1位 岸本伊織(mkw) 1時間15分35秒
2位 山本 敦(SBC Vertex Racing Team) +0秒
3位 中尾 峻(Team SHIDO) +0秒
4位 中里聡史(Gufo Cycle Works) +0秒
5位 Ionut SANDU(TeamZenko) +0秒
6位 石川久洋(COW GUMMA) +0秒
Jマスターズリーダー 岸本伊織(mkw)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟