2023年Jプロツアー第2戦
第1回JBCF志布志クリテリウム
日 付:2023年2月26日
開催地:志布志しおかぜ公園特設コース(1周2.9km)
距 離:49.3km(JPT)、23.2km(F)、40.6km(E1)、23.2km(E2)、23.2km(E3)、23.2km(Y1)、23.2km(M)
■Jプロツアー(JPT)
鹿児島県での開幕2連戦の2日目は、志布志市に舞台を移してのクリテリウム。フェリーや貨物船が発着する志布志港に面する「しおかぜ公園」前をスタートフィニッシュとする1周2.9kmの公道コースを使用して行われた。
アルファベットの「L」字形にレイアウトされたコースは、2つの折り返しと2つのコーナーを含むフラットコース。日によっては海岸特有の強風が吹き荒れる場所と言われていたが、レース当日は朝から穏やかに晴れて弱めの風が時々ある程度で、ハイスピードバトルが期待された。
17周49.3kmのレースは6周目に動く。トマ・ルバ(KINAN Racing Team)と中井唯晶(シマノレーシング)の2名が先行したのをきっかけに、當原隼人(愛三工業レーシングチーム)、石原悠希(シマノレーシング)、伊藤舜紀(シエルブルー鹿屋)、宮崎泰史(KINAN Racing Team)、加藤辰之介(イナーメ信濃山形)らが合流。9周目までに7名の先頭集団が形成される。
メイン集団との差は30秒前後まで開いたが、愛三工業レーシングチームが中心となってコントロールし、終盤に向けて徐々に差を縮めていく。
最終周回に入る直前に先行していた7名が吸収されると、シエルブルー鹿屋、シマノレーシング、KINAN Racing Teamなどが集団前方に集まってペースアップしていく。そして残り400mの最終コーナーは、愛三工業レーシングチームがプロリーダージャージを着る岡本隼を従えて先頭でクリア。残り200m、草場啓吾のリードアウトを受けて岡本がスプリントを開始すると、他を寄せ付けず先頭のままフィニッシュ。前日の鹿屋・肝付ロードレースに続き2連勝を決めた。
結果 JPT 49.3km
1位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 1時間5分55秒
2位 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0秒
3位 津田悠義(KINAN Racing Team) +0秒
4位 河野翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0秒
5位 横山航太(シマノレーシング) +0秒
6位 大河内将泰(CIEL BLEU KANOYA) +0秒
敢闘賞 該当なし
中間スプリント賞
1回目 エリック・ディアテンス(アヴニールサイクリング山梨)
2回目 石原悠希(シマノレーシング)
3回目 伊藤舜紀(シエルブルー鹿屋)
Jプロツアーリーダー 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー 津田悠義(KINAN Racing Team)
■Jフェミニンツアー(JFT)
8周23.2kmで行われた女子のJフェミニンツアーは、2020年に選手を引退した元リオ五輪代表の山本さくら(CIEL BLEU KANOYA)が復帰戦として出場。チームメイトでフェミニンリーダージャージを着る成海綾香と共にレースを動かした。
序盤から成海が集団のペースアップを図って人数を絞り、終盤までに成海と山本を含む4名が残る。最後はスプリント勝負となり、山本が優勝。成海が2位に入り、地元チームのCIEL BLEU KANOYAがワン・ツーフィニッシュを達成した。
結果 JFT 23.2km
1位 山本さくら(CIEL BLEU KANOYA) 37分56秒
2位 成海綾香(CIEL BLEU KANOYA) +1秒
3位 仲村陽子(フィッツ) +1秒
中間スプリント賞 山本さくら(CIEL BLEU KANOYA)
フェミニンリーダー 成海綾香(CIEL BLEU KANOYA)
■Jエリートツアー(JET)
14周40.6kmで行われたE1クラスタのレースは、スタート直後からアタックと吸収を繰り返しながら周回が進む。8周目 、奥村祐希(サイファアスリートクラブ岡山)が単独先行すると、10周目までに辻野壱哉(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM)、布田直也(MiNERVA-asahi)が合流して3名の先頭集団を形成する。
12周目にはメイン集団との差は20秒前後まで開くも、最終周回までに7秒差まで縮める。しかし吸収するまでには至らず、逃げ切った3名でのスプリント勝負を辻野が制して優勝した。
結果 E1クラスタ 40.6km
1位 辻野壱哉(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM) 56分33秒
2位 奥村祐希(サイファアスリートクラブ岡山) +0秒
3位 布田直也(MiNERVA-asahi) +1秒
4位 鉄山智弘(MiNERVA-asahi) +2秒
5位 田中亮祐(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM) +2秒
6位 高岡亮寛(Roppongi Express) +2秒
中間スプリント賞
1回目 佐藤愛祈(ハヤサカサイクルレーシングチーム)
2回目 辻野壱哉(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM)
Jエリートツアーリーダー 南 和人(OUTDOORLIFE Racing)
U19リーダー 佐藤愛祈(ハヤサカサイクルレーシングチーム)
■Jユースツアー(Y1)
8周23.2kmで行われたY1クラスタのレースは、序盤からユースリーダージャージを着る平山雷斗(中部大学第一高等学校)が積極的にペースアップしていく。終盤までに残った3名での勝負となり、平山が優勝。前日の鹿屋・肝付ロードレースに続き2連勝としてリーダージャージを維持した。
Y1 結果 23.2km
1位 平山雷斗(中部大学第一高等学校) 34分29秒
op 大後戸颯青(津末レーシング ※オープン) +0秒
2位 井上悠喜(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM) +2秒
3位 福永航平(eNShare Cycling Team) +40秒
中間スプリント賞 平山雷斗(中部大学第一高等学校)
Y1リーダー 平山雷斗(中部大学第一高等学校)
■Jマスターズツアー(JMT)
8周23.2kmで行われたマスターズのレースは、決定打となる動きが生まれないまま集団でのスプリント勝負へ。岸本伊織(mkw)と小玉篤志(Team FunCycle ※オープン)がフィニッシュライン上でのハンドルの投げ合いとなり、僅差で小玉が先着。前日の鹿屋・肝付ロードレースに続き小玉が1位となった。
JMT 結果 23.2km
op 小玉篤志(Team FunCycle ※オープン) 33分04秒
1位 岸本伊織(mkw) +0秒
2位 山本 敦(SBC Vertex Racing Team) +1秒
3位 中尾 峻(Team SHIDO) +1秒
op 朝山興人(Team Im Ama/JETT ※オープン) +1秒
4位 中村将也(MiNERVA-asahi) +1秒
op 俵 悠斗(Team Im Ama/JETT※オープン) +2秒
5位 片岡敏一(Katasei Compagno) +2秒
6位 Ionut SANDU(TeamZenko) +2秒
(※表彰対象はオープン参加を除いた上位6名)
中間スプリント賞 岸本伊織(mkw)
Jマスターズリーダー 山本 敦(SBC Vertex Racing Team)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟