Jプロツアー第16戦
JBCF群馬CSCロードレース9月 Day-2
日付: 2021年9月25日
開催地・コース: 群馬県みなかみ町 群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキット (1周:6km 逆回り)
距離: 72km(JPT)、72km(F)、120km(E1)、60km(E2)、42km(E3)
■Jプロツアー(JPT)
群馬CSCロードレースDay-2は、6kmサーキット12周72kmの短距離レースで行われた。周回は前日同様に逆回り。スピードにのってクリアできる登りと相まってのハイスピードレースが期待された。
午前中に断続的に降った雨の影響で部分的に濡れた路面の中スタートしたレースは、2周目に8名の先頭集団が形成される。メンバーは、フランシスコ・マンセボ、安原大貴(以上マトリックスパワータグ)、當原隼人、大前翔(以上愛三工業レーシングチーム)、山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、床井亮太、中井唯晶(以上シマノレーシング)、中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)。
當原がメイン集団に戻って7名となった先頭集団に対し、メイン集団はTEAM BRIDGESTONE Cyclingが集団先頭を固めて牽引し、30秒前後の差を維持して周回を重ねていく。レース後半に入ると大前もメイン集団に戻り、先頭集団は6名に。メイン集団とのタイム差は一気に縮まり、6周目完了時点で20秒を切るまでになる。
序盤のアタック合戦から数名が抜け出していく
フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)ら7名の先頭集団が先行
9周目、マンセボがアタックすると先頭集団は崩壊。山本が追従するも心臓破りの下りで落車してしまい、マンセボは単独で先行を続ける。メイン集団は遅れた先頭集団のメンバーを吸収しながらジリジリとマンセボとの差を詰め、11周目に吸収。大集団となって最終周回に入っていく。
スプリンターで勝負したいチームが隊列を組む一方、それを嫌って織田聖(JCF強化指定選抜チーム)らがアタックするも決定打にはならない。最後は集団スプリントでの勝負に持ち込まれ、チームメイトのリードアウトから加速した兒島直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が優勝した。
兒島にとってはこれがロードレース初優勝となり、Day-1に続きTEAM BRIDGESTONE Cyclingが2連勝とした。
6名になった先頭集団をフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)がさらにペースアップさせる
レース終盤、愛三工業レーシングチームもメイン集団牽引に加勢し、前との差を詰めていく
スプリントを制した兒島直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)がロードレース初優勝
プロリーダージャージはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、写真右)、ネクストリーダージャージは山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
結果 JPT(72km)
1位 兒島直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1時間43分51秒
2位 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
3位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) +0秒
4位 湯浅博貴(EQADS) +0秒
5位 横山航太(シマノレーシング) +0秒
6位 中村龍吉(群馬グリフィンレーシングチーム) +0秒
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
■Jフェミニンツアー(JFT)
12周72kmで行われた女子のJフェミニンツアーは、フェミニンリーダージャージを着る植竹海貴(Y’s Road)と、渡部春雅(明治大学)が交互にペースアップして集団の人数を絞っていく。レース後半までに残ったのは、植竹、渡部、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、川口うらら(日本体育大学・オープン参加)の4名。9周目、渡部が波状攻撃をしかけると川口と唐見が遅れ、渡部と植竹の2名が先行。最終周回に入ると下りで渡部がアタック。植竹は大きく引き離されながらも追走し、残り2kmで渡部に追いつく。勝負は2名のマッチスプリントとなり、ハンドルの投げ合いに。判定の結果、僅差で植竹の先着が確定し、今シーズン10勝目を決めた。
植竹海貴(Y’s Road) を先頭にリアルスタート
最終周回、アタックした渡部春雅(明治大学)を植竹海貴(Y’s Road)が追う
フィニッシュライン上ハンドルの投げ合いは、僅差で植竹海貴(Y’s Road)が先着
結果 JFT 72km
1位 植竹海貴(Y’s Road) 2時間4分11秒
2位 渡部春雅(明治大学 ) +0秒
3位 川口うらら(日本体育大学・オープン参加 )
Jフェミニンリーダー 植竹海貴(Y’s Road)
■Jエリートツアー(JET)
E1クラスタのレースは、この日のJプロツアーよりも長い20周120kmで行われた。レース後半に6名の先頭集団形成され、メイン集団に1分差をつけて先行する。残り2周から、エリートリーダージャージを着る池川辰哉(VC VELOCE)ら10名ほどの追走集団が差を詰め、最終周回に追いつく。残り3km過ぎからは、前戦の南魚沼ロードレースで優勝した高岡亮寛(Roppongi Express)らがアタックを試みるも勝負は決まらず、最後のスプリントへ。池川が僅差の勝負を制して今季初優勝を挙げた。
スタートラインでのコールに応えるリーダージャージの池川辰哉(VC VELOCE)
石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)を先頭に長く伸びた集団
レース後半に形成された6名の先頭集団
池川辰哉(VC VELOCE)が今シーズン初優勝
E1 表彰式 プレゼンターは群馬サイクルスポーツセンターの坂木様
エリートリーダージャージは池川辰哉(VC VELOCE)プレゼンターは群馬サイクルスポーツセンターの坂木様
U19リーダージャージは岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)
結果 E1クラスタ 45km
1位 池川辰哉(VC VELOCE) 3時間4分59秒
2位 吉木匠(eNShare Cycling Team) +0秒
3位 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako) +0秒
4位 石橋利晃(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +0秒
5位 奥村祐希(サイファアスリートクラブ岡山) +0秒
6位 川勝敦嗣(MiNERVA-asahi) +1秒
Jエリートツアーリーダー 池川辰哉(VC VELOCE)
U19リーダー 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟