JBCFトラックシリーズ第1戦
第55回JBCF西日本トラック
日付:2021年7月31日-8月1日
開催地・コース:大阪府岸和田市 ブッキースタジアム岸和田(岸和田競輪場 周長:400m)
種目:
スプリント(男子)
チームスプリント(男女)
ケイリン(男女)
ジュニアユース3kmインディヴィデュアル・パーシュート(男子)
4kmインディヴィデュアル・パーシュート(男子)
ジュニアユース2kmインディヴィデュアル・パーシュート(女子)
3kmインディヴィデュアル・パーシュート(女子)
4kmチームパーシュート(男子)
スクラッチ(男子10km、女子6km)
1kmタイムトライアル(男子)、500mタイムトライアル(女子)
ポイントレース(男子30km)
オムニアム(男子)
JBCFトラックシリーズ第1戦「西日本トラック」が、「ブッキースタジアム岸和田」こと岸和田競輪場で2日間に渡り開催された。岸和田競輪場は施設の改修工事のため長らく使用できなかったため、2017年以来4年ぶりの開催。今年5月にお披露目されたばかりの新走路を使っての大会となった。
朝から夏の青空が広がった岸和田競輪場
■男子スプリント
決勝は予選3位から勝ち上がった伊藤京介(日本大学/三重県自転車競技連盟 ※オープン参加)と、同5位の島奨乃(Team ZERO UNO FRONTIER)の対戦。2回戦共に伊藤が島を押さえて先着し、優勝した。
<男子スプリント 結果>
1位 伊藤京介(日本大学 /三重県自転車競技連盟 ※オープン参加)
2位 島 奨乃(Team ZERO UNO FRONTIER)
3位 藤井昭吾(岩井商会レーシング)
男子スプリント決勝 一瞬の隙をついて仕掛ける伊藤京介(日本大学 /三重県自転車競技連盟)
■チームスプリント(男子400m×3、女子400m×2)
男子は岩井商会レーシングがスタートから整った隊列の走りを見せ、2位のAutoBahnGotembaに3秒以上の大差をつけて優勝した。女子は富山県自転車競技連盟が唯一58秒台をマークして優勝した。
<男子チーム・スプリント 結果(400m×3)>
1位 岩井商会レーシング(畑段、村田、山本) 1分18秒194
2位 AutoBahnGotemba ※オープン参加(奥澤、石井、宮崎) 1分21秒290
3位 BMレーシングZUNOW(井狩、江口、齊藤) 1分21秒313
<女子チーム・スプリント 結果(400m×2)>
1位 富山県自転車競技連盟(石中、下条) 58秒531
2位 スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ(五味田、鈴木) 1分2秒341
3位 岩井商会レーシング(辻本真希、辻本真里) 1分2秒617
男子チーム・スプリント優勝 岩井商会レーシング 1分18秒194
女子チーム・スプリント優勝 富山県自転車競技連盟 58秒531
■ケイリン
予選を勝ち上がった6名によって行われた決勝レースは、最終周回直前からロングスパートをかけた荒井佑太(KINAN Cycling Team)をかわした3名によるハンドルの投げ合いとなり、僅差で小堀敢太(京都産業大学 ※オープン参加)が優勝した。
女子は最終周回に入る直前から先行した伊藤優里(朝明高校 ※オープン参加)と中本真弥(VC VELOCE)の2名の勝負となり、伊藤が優勝した。
<男子ケイリン 結果>
1位 小堀敢太(京都産業大学 ※オープン参加) 11秒560(参考タイム)
2位 齊藤宏樹(BMレーシングZUNOW)
3位 奥澤優也(AutoBahnGotemba)
<女子ケイリン 結果>
1位 伊藤優里(朝明高校 ※オープン参加) 14秒220(参考タイム)
2位 中本真弥(VC VELOCE)
3位 昼田奈緒(同志社大学 ※オープン参加)
女子ケイリン決勝 6名が出走
■ジュニア・ユース3kmインディヴィデュアル・パーシュート(男子)
■4kmインディヴィデュアル・パーシュート(男子)
■ジュニア・ユース2kmインディヴィデュアル・パーシュート(女子)
■3kmインディヴィデュアル・パーシュート(女子)
男子ジュニア・ユース3kmインディヴィデュアル・パーシュートは、2位との差が0.004秒という僅差で田村一暉(崇徳高等学校)が優勝。男子4kmインディヴィデュアル・パーシュートは、渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)が優勝。0.1秒差の2位に大前翔が入り、愛三工業レーシングチームが上位を独占した。
女子ジュニアユース2kmインディヴィデュアル・パーシュートは、松原爽花(広島市立広島工業高等学校 ※オープン参加)が優勝。女子3kmインディヴィデュアルパーシュートは、唯一3分台をマークした橋本優弥(MINOURA大垣レーシング)が優勝した。
<男子ジュニア・ユース3kmインディヴィデュアルパーシュート 結果>
1位 田村一暉(崇徳高等学校) 3分38秒646
2位 世古眞太郎(LEOMO Bellmare Racing Team) 3分38秒650
3位 宮内由樹(広島城北高等学校 ※オープン参加) 3分49秒155
<男子4kmインディヴィデュアルパーシュート 結果>
1位 渡邉 歩(愛三工業レーシングチーム) 4分53秒051
2位 大前 翔(愛三工業レーシングチーム) 4分53秒153
3位 徳田 匠(岩井商会レーシング) 4分55秒529
<女子ジュニア・ユース2kmインディヴィデュアルパーシュート 結果>
1位 松原爽花(広島市立広島工業高等学校 ※オープン参加) 2分51秒893
<女子3kmインディヴィデュアルパーシュート 結果>
1位 橋本優弥(MINOURA大垣レーシング) 3分55秒939
2位 五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 4分0秒421
3位 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER) 4分03秒879
男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート 表彰式
女子3kmインディヴィデュアルパーシュート 表彰式
■男子4kmチームパーシュート
VC VRLOCEが4分40秒台をマークして優勝。オープン参加の朝明高校が2位に入った。
<男子4kmチームパーシュート 結果>
1位 VC VELOCE(井上、大原、二階堂、山住) 4分40秒865
2位 朝明高校 ※オープン参加(加藤、竹野、松岡、柚木) 4分44秒338
3位 eNShare Racing Team(大塚、河賀、木原、嶋田) 4分50秒115
男子4kmチーム・パーシュート 表彰式
■スクラッチ(男子10km、女子6km)
30名が出走した男子は、レース中盤に荒井佑太(KINAN Cycling Team)ら3名が逃げ、メイン集団に半周近く差をつけて先行する。レース終盤、メイン集団との差が縮まると荒井が単独先行し、フィニッシュまで逃げ切って優勝した。
9名が出走した女子は、レース中盤に橋本優弥(MINOURA大垣レーシング)がペースアップして人数を絞り、最後まで残った伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)を下して優勝した。
<男子スクラッチ 結果(10km)>
1位 荒井佑太(KINAN Cycling Team) 13分20秒030
2位 ⻄谷泰治(AISAN SUPPORTERS)
3位 福永和人(広島市立広島工業高等学校 ※オープン参加)
<女子スクラッチ 結果(6km)>
1位 橋本優弥(MINOURA大垣レーシング) 8分29秒890
2位 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)
3位 川嶋百香(岩井商会レーシング)
男子スクラッチ 荒井佑太(KINAN Cycling Team)がアタック
女子スクラッチ スタート
■1kmタイムトライアル(男子)
■500mタイムトライアル(女子)
男子の1kmタイムトライアルは上位3名が1分6秒台の接戦となり、0.5秒差で大屋健司(岩井商会レーシング)が優勝した。
女子の500mタイムトライアルは、唯一37秒台を出した伊藤優里(朝明高校※オープン参加)が優勝した。
<1kmタイムトライアル 結果>
1位 大屋健司(岩井商会レーシング) 1分06秒233
2位 村田瑞季(岩井商会レーシング) 1分06秒715
3位 小堀敢太(京都産業大学 ※オープン参加) 1分06秒779
<女子500mタイムトライアル 結果>
1位 伊藤優里(朝明高校 ※オープン参加) 37秒955
2位 石中 葵 (富山県自転車競技連盟) 38秒216
3位 下条未悠(富山県自転車競技連盟) 38秒507
男子1kmタイムトライアル 表彰式
女子500mタイムトライアル 表彰式
■男子ポイントレース(30km)
19名が出走した男子ポイントレースは75周回で行われた。スタート直後から先行していた中井唯晶(シマノレーシング)と岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が吸収されると、入れ替わりで山本元喜(KINAN Cycling Team)と西谷泰治(AISAN SUPPORTERS)が先行する。山本は計8回の先頭通過で40点を加算。さらにレース終盤にラップポイントの20点も加算して勝負を決めた。2位は山本と共に逃げた西谷。フィニッシュで1着10点を獲得した岡本が中井を逆転して3位に入った。
<男子ポイントレース 結果(30km)>
1位 山本元喜(KINAN Cycling Team) 68p
2位 西谷泰治(AISAN SUPPORTERS) 42p
3位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 31p
男子ポイントレース スタート
男子ポイントレース フィニッシュで1位10点を加算した岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が3位
■男子オムニアム
4種目の合計得点を争うオムニアムは、予選を勝ち上がった32名が出走した。最初のスクラッチでは谷内健太が1位、中村栄杜が2位となり、2種目目のテンポレースでは矢萩悠也が1位と、京都産業大学のメンバーが上位を獲る。3種目目のエリミネイションを終えて谷内が総合首位、6点差の2位に岡本隼(愛三工業レーシングチーム)と中村、12点差の4位に荒井佑太(KINAN Cycling Team)と、僅差の状態で最終種目のポイントレースへ。
雷雨によるレース短縮・打ち切りの可能性もある中スタートしたポイントレースは、序盤から首位の谷内が積極的にポイントを加算していく一方、2位の岡本をはじめ総合上位勢は、レース中盤に形成された逃げ集団に阻まれてポイントを獲得できない。岡本は得点が倍となるフィニッシュで1位10点を獲得するも、後半以降も着実にポイントを加算した谷内が20点差をつけて逃げ切った。
<男子オムニアム 結果>
1位 谷内健太(京都産業大学※オープン参加) 132p
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 112p
3位 中村栄杜(京都産業大学※オープン参加) 98p
男子オムニアム/ポイントレース 総合上位勢がお互いをマークし合う
男子オムニアム/ポイントレース 総合首位の谷内健太(京都産業大学)、総合2位の岡本隼(愛三工業レーシングチーム)を含む逃げ集団が形成される場面も
男子オムニアム 表彰式
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟