Jプロツアー第8戦
第55回JBCF西日本ロードクラシック広島大会 Day-2
日付:2021年7月4日
開催地・コース:広島県三原市 広島県中央森林公園サイクリングコース(1周:12.3km 右回り)
距離:147.6km(JPT)、61.5km(Y)、73.8km(M)
■Jプロツアー(JPT)
Jプロツアー第8戦は、西日本ロードクラシック広島大会。本来であれば全日本選手権、Jプロツアー第8戦古殿ロードレース(福島県古殿町)を終えている時期だが、全日本選手権は延期となり、古殿ロードレースは中止となったため、前回の第7戦「群馬CSCロードレース6月大会」から約半月ほどのインターバルを挟んでのレースとなった。
12周147.6kmのレースは、梅雨の晴れ間で気温が上がった正午にスタート。アタックと吸収が繰り返される中から2周目に4名が先行し、さらに5名が追走して合流して9名の先頭集団が形成される。メンバーは、
小森亮平(マトリックスパワータグ)、住吉宏太、當原隼人(以上愛三工業レーシングチーム)、尾形尚彦、風間翔眞(以上シマノレーシング)、香山飛龍、井上文成(以上弱虫ペダルサイクリングチーム)、冨尾大地、白川幸希(以上CIEL BLEU KANOYA)。
梅雨の晴れ間で気温と湿度高めの中スタートしたJプロツアー
2周目に形成された9名の先頭集団
後続のメイン集団は地元チームのeNShare レーシングチームが先頭に立ち、シマノレーシング、マトリックスパワータグが続く隊列で先頭集団との差を2分から3分に維持して周回を重ねていく。
7周目、安原大貴(マトリックスパワータグ)、鈴木譲(愛三工業レーシングチーム)、湊諒(シマノレーシング)、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)の4名が追走して先頭集団に合流。13名となった先頭集団と後続との差は4分まで開く。
9周目、先頭集団から白川がアタックし、入部が追従。2名は後続に20秒ほどの差をつけて10周目に入っていく。登り区間で白川が遅れると、入部は単独で先行。しかし小森、安原、冨尾、井上、湊、鈴木、安原、ら7名の追走集団が入部を捕まえ、新たに8名の先頭集団が形成される。この時点で4分以上後方の集団はバラバラになり、勝負は先頭集団に絞られる。
地元チームのeNShare レーシングチームが、シマノレーシング、マトリックスパワータグらを従えてメイン集団を牽引
レース中盤、4名が合流して13名となった先頭集団
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が単独先行
残り2周となる11周目、3連トンネルに向かう登りで井上がアタック。小森、冨尾、入部が追従し、4名で最終周回に入る。残り5kmを過ぎて最後の登り区間に入ると、小森、入部が立て続けにアタック。入部は展望台への登りで再度アタックするも決定打とならず、4名はホームストレートでのスプリント勝負へ。
残り200m付近から伸びてきた小森が、追いすがる井上、冨尾らを下してJプロツアー初優勝。前戦で優勝した小林海に続き、マトリックスパワータグが2連勝とした。
最終周回に残った4名
小森亮平(マトリックスパワータグ)がJプロツアー初優勝
チームメイトの小林海、ホセ・ビセンテ・トリビオらが小森亮平を祝福
表彰式
結果 JPT 147.6km
1位 小森亮平(マトリックスパワータグ) 3時間48分37秒
2位 井上文成(弱虫ペダル サイクリングチーム) +0秒
3位 冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA) +0秒
4位 入部正太朗(弱虫ペダル サイクリングチーム) +0秒
5位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +58秒
6位 鈴木 譲(愛三工業レーシングチーム)+1分7秒
中間スプリント賞
1回目 風間翔眞(シマノレーシング)
2回目 対象者なし
3回目 安原大貴(マトリックスパワータグ)
敢闘賞 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
■弱虫ペダルPresents J Youth Tour(JYT)
5周61.5kmで行われたJユースツアーのレースは、9名に絞られた先頭集団でのスプリント勝負に持ち込まれ、綿貫遙人(TEAM SANREMO)が優勝。4位に入った木綿崚介(ヴィファリスト)が、ユースリーダージャージを獲得した。
Jユースツアー スタート
JYT 1周目からアタックがかかる
追走する8名の集団
3周目 用倉大橋を通過する9名の先頭集団
4周目 9名が残った先頭集団
9名の先頭集団で最終周回へ
9名でのスプリント勝負
綿貫遙人(TEAM SANREMO)が優勝
表彰式
結果 Yクラスタ 61.5km
1位 綿貫遙人(TEAM SANREMO) 1時間45分14秒
2位 楠本颯太(松山学院高等学校 自転車競技部) +1秒
3位 島崎将男(帯広南商業高等学校) ※オープン参加 +1秒
4位 木綿崚介(ヴィファリスト) +1秒
5位 三木颯一郎(松山学院高等学校 自転車競技部) +2秒
6位 石田航太(松山学院高等学校 自転車競技部) +2秒
中間スプリント賞
綿貫遙人(TEAM SANREMO)
Jユースツアーリーダー 木綿崚介(ヴィファリスト)
■マスターズ
6周73.8kmで行われたマスターズのレースは終盤までに20名弱まで絞られ、最終周回に抜け出した佐藤信哉(VC福岡エリート)と中川真也(TTG ミトロング-V)の勝負を、佐藤が制して優勝した。
マスターズリーダーは、欠場の松木健治(VC VELOCE)から波片鉄平(CR3W)に移った。
Day-2朝一のスタートはマスターズ
マスターズ 20名ほどの集団で2周目へ
往年の名選手・三浦恭資(MUUR)がマスターズに出場
このコースで行われた2000年の全日本選手権優勝の阿部良之(MUUR)がマスターズに出場
レース終盤、人数が絞られた先頭集団
佐藤信哉(VC福岡エリート)と中川真也(TTG ミトロング-V)のスプリント勝負
佐藤信哉(VC福岡エリート)が優勝
表彰式
マスターズリーダーとなった波片鉄平(CR3W)
マスターズ 結果(73.8km)
1位 佐藤信哉(VC福岡エリート) 1時間57分26秒
2位 中川真也(TTG ミトロング-V) +2秒
3位 小林孝臣(ミルキーウェイ和歌山) +17秒
4位 山本 敦(SBC Vertex Racing Team) +1分40秒
5位 福原 大(サイタマサイクルプロジェクト) +1分43秒
6位 杉山文崇(山口県自転車競技連盟・我逢人) +1分54秒
中間スプリント賞 山本 敦(SBC Vertex Racing Team)
Jマスターズリーダー 波片鉄平(CR3W)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟