第1回JBCF播磨中央公園クリテリウム
日付 2021年3月13日(土)
開催地・コース 兵庫県加東市 兵庫県立播磨中央公園特設周回コース(1周:3km)
距離:60km/45km(JPT)、45km(E1)、39km(E2)、36km(F)
■Jプロツアー(JPT)第1戦/第2戦
2021年のJプロツアーは、兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園でのクリテリウム で開幕した。
播磨中央公園でのJプロツアーは2011年以来10年ぶり。今回はエンデューロレースなどにも使用されている1周3kmのコースを使用してのクリテリウム が行われた。クリテリウムと言っても、アップダウンとカーブが連続するハードなコース設定。さらに、午前に第1戦、午後に第2戦と、Jプロツアー初の同日2レース開催となった。
<第1戦>
午前9時にスタートした第1戦は、20周60kmのレース。スタート直後からアタックと吸収が何度か繰り返されたのち、一時10名ほどの逃げ集団が形成される。しかしTEAM BRIDGESTONE Cyclingがメイン集団のコントロールに乗り出し、レース中盤に全ての逃げを吸収する。
レース終盤に再び10名ほどの逃げ集団が形成され、メイン集団に10秒ほどの差をつけて先行するも、最終周回までに吸収。勝負は集団スプリントに持ち込まれ、最後に単独で抜け出したフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が優勝した。
<第2戦>
午後から行われた第2戦は15周45km。スタートに合わせるかのように雨が降り始め、風も少し強くなる中でのレースとなった。
2周目に先行した5名にメイン集団から合流が相次ぎ、全日本チャンピオンの入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)や橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)らを含む11名の集団が先行する。メイン集団は午前中のレースでリーダージャージを着たフランシスコ・マンセボ擁するマトリックスパワータグがコントロール。しかしホセ・ビセンテ・トリビオら2名を先頭集団に送り込んでいることもあってか、差は広がっていく。レース終盤にはJCF強化指定チームが集団のペースアップを図ったものの、1分以上まで開いた差を詰めるには至らない。
11周目、先頭集団から橋本がアタック。独走で後続との差を広げて周回を重ねていく。13周目にはトリビオが単独で追走。橋本との差を徐々に詰めていくが捕まえることは出来ない。逃げ切った橋本は観客の声援に応える余裕を見せてフィニッシュ。第2戦優勝を決めた。
追走したトリビオが2位。第1戦の3位とあわせて総合首位となり、プロリーダージャージをマンセボから引き継いだ。
結果 JPT第1戦 60km
1位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) 1時間29分57秒
2位 蠣崎優仁(JCF強化指定チーム) +1秒
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +1秒
4位 木村圭佑(シマノレーシング) +1秒
5位 大町建斗(eNShare レーシングチーム) +1秒
6位 川崎三織(JCF強化指定チーム) +1秒
Jプロツアーリーダー フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)
結果 JPT第2戦 45km
1位 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1時間8分8秒
2位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +17秒
3位 床井亮太(シマノレーシング) +1分32秒
4位 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) +1分32秒
5位 天野壮悠(JCF強化指定チーム) +1分32秒
6位 徳田 優(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +1分32秒
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 川野碧己(弱虫ペダルサイクリングチーム)
敢闘賞 小出樹、天野壮悠(共にJCF強化指定チーム)
■Jフェミニンツアー(JFT)
12周36kmで行われた女子のJフェミニンツアーは、1周目終了時に早くも3名に絞られる。メンバーは、昨年総合優勝の唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、植竹海貴(Y’s Road)、伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)。3周目に伊藤が遅れると、その後は唐見と植竹の2人で周回を重ねていく。最後はスプリント勝負に持ち込まれ、植竹が僅差で唐見を下して優勝した。
結果 JFT第1戦 36km
1位 植竹海貴(Y’s Road) 1時間2分40秒
2位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0秒
3位 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER) +2分39秒
Jフェミニンリーダー 植竹海貴(Y’s Road)
■Jエリートツアー(JET)
15周45km で行われたJエリートツアーのE1クラスタ。スタート直後からアタックと吸収が繰り返され、佐藤信哉(VC福岡エリート)ら2名が逃げる場面もあったが、レースを決定づける動きにはならない。人数を減らしながら周回が進行し、最後は集団でのスプリント勝負へ。川勝敦嗣(MiNERVA-asahi)をフィニッシュライン直前で差した松木健治(VC VELOCE)が優勝した。
結果 E1クラスタ 45km
1位 松木健治(VC VELOCE) 1時間8分57秒
2位 川勝敦嗣(MiNERVA-asahi) +0秒
3位 塚本 隼(ZERO) +0秒
4位 八幡光哉(VC福岡エリート) +0秒
5位 辻 善光(TeamZenko) +0秒
6位 佐藤信哉(VC福岡エリート) +0秒
Jエリートツアーリーダー 松木健治(VC VELOCE)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟