2023年Jプロツアー第12戦
第3回JBCF南魚沼クリテリウム
日付 2023年9月17日
開催地・コース 新潟県南魚沼市六日町・坂戸特設コース(1周1.24km)
距離(カテゴリー):49.6km(JPT)、18.6km(F)、37.2km(E1)、18.6km(E2/E3)
■Jプロツアー(JPT)
7月の石川サイクルロードレース以降約2ヶ月のインターバルを挟んだJプロツアーは、南魚沼クリテリウムで再開された。
今年3回目の開催となる南魚沼クリテリウムは、新潟県南魚沼市のJR六日町駅に近い公道に設定された1周1.24kmの周回コースを使用して行われる。4つのコーナーと4本のストレートが市内を流れる魚野川を囲うようにレイアウトされ、ハイスピードなレースが展開される。
40周49.6kmで行われたJプロツアーのレースは、約1周半のパレード走行を経てリアルスタート。
7周目に入ると3名が先行する。メンバーは、石上優大(愛三工業レーシングチーム)、石原悠希(シマノレーシング)、ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)。
10周目に入ると、ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)と大河内将泰(CIEL BLEU KANOYA)が先行する3名に追いつく。
その後大河内が遅れ、石上、石原、モレ、カバナの4名が先行。後続の集団との差は30秒まで開く。主要チームが先頭集団にメンバーを送り込んだこともあり、差はその後も拡大。レース後半には1分以上、およそ半周差まで広がった。
レース中盤にはTEAM BRIDGESTONE Cyclingのメンバーが後続集団を牽引するも、広がりすぎた差を埋めるまでには至らず。
終盤には南魚沼クリテリウム2連覇中の愛三工業レーシングチームがペースアップ。40名以上いた後続集団は一気に20名ほどまで絞られるが、差は縮まり切らない。
逃げ切りが確定的となった先頭集団の4名は、残り5周を切ると協調体制が崩れ始める。
KINAN Racing Teamのモレとカバナがアタックして石上と石原を揺さぶる。石上は一度遅れたものの、最終周回を前に再度追いつき、勝負は4名でのスプリントへ。
ホームストレートに先頭で姿を表したのは石原。後方を確認する余裕を見せながらフィニッシュし、2020年以来3年ぶりのJプロツアー優勝。シマノレーシングに今季2勝目をもたらした。
結果 JPT 49.6km
1位 石原悠希(シマノレーシング) 1時間6分2秒
2位 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team) +0秒
3位 ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)+1秒
4位 石上優大(愛三工業レーシングチーム) +4秒
5位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +20秒
6位 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) +21秒
中間スプリント賞
1回目 該当者なし
2回目 ライアン・カバナ(キナンレーシングチーム)
Jプロツアーリーダー 中井唯晶(シマノレーシング)
U23リーダー 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
■Jフェミニンツアー(JFT)
女子のJフェミニンツアーは15周18.6kmで行われた。
集団が大きく崩れることなく周回が進む中、数名が飛び出す場面もあったものの長続きしない。
レース終盤に入ると植竹海貴(Y’s Road)がアタックを繰り返すも、決定打とならない。
最後はスプリント勝負となり、先行した阿部花梨(イナーメ信濃山形-F)を植竹がまくって優勝。南魚沼クリテリウム3連覇を達成した。
Jフェミニンリーダーは、今回欠場の小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)から羽根岡佑衣(VC AVANZARE)へ移った。
結果 JFT 18.6km
1位 植竹海貴(Y’s Road) 28分0秒
2位 阿部花梨(イナーメ信濃山形-F) +0秒
3位 島橋由美子(バルバレーシングクラブタカオカ) +0秒
中間スプリント賞 仲村陽子(フィッツ)
Jフェミニンリーダー 羽根岡佑衣(VC AVANZARE)
■Jエリートツアー(JET)
JエリートツアーE1のレースは30周37.2km。
スタート直後からMiNERVA-asahiとバルバサイクルレーシングチームが交互にアタックを繰り返す展開が続くも、レースの流れを決定づける動きにつながらないまま周回を重ねる。
終盤までに人数が絞られたものの、それでも30名以上が残った状態でのスプリント勝負に持ち込まれ、中川由人(SBC Vertex Racing Team)が優勝。
クリテリウムリーダージャージを獲得した。
結果 JET/E1 37.2km
1位 中川由人(SBC Vertex Racing Team) 49分44秒
2位 井上和郎(バルバサイクルレーシングチーム) +0秒
3位 大森虹亮(BMレーシングZUNOW) +0秒
4位 市村直生(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +0秒
5位 木村盛義(SUBARU Cycling Team) +1秒
6位 加賀龍治(SUBARU Cycling Team) +1秒
中間スプリント賞 大森虹亮(BMレーシングZUNOW)
Jエリートツアーリーダー 高岡亮寛(Roppongi Express)
U19リーダー 島崎将男(北海道帯広南商業高等学校)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟