第2回JBCF広島森林公園ロードレース(広島さくらロードレース) Day-2
日付 2021年3月28日
開催地・コース 広島県三原市 広島県中央森林公園サイクリングコース(1周:12.3km 右回り)
距離:147.6km(JPT)、123km(E)
■Jプロツアー(JPT)第3戦
広島さくらロードレースDay-2は、前日の青空から一転して朝から雨が降り続く天気。気温も12度前後までしか上がらず、冬の寒さを感じる中でのレースとなった。
Jプロツアーのレースは前日の倍の距離となる12周147.6km。スタート直後から雨足が強くなる中、2周目にはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、平井光介(EQADS)らを含む7名の集団が30秒前後の差をつけて先行する。
4周目、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)、今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、横山航太(シマノレーシング)らを含む10名ほどの追走集団が先行する7名に合流。新たに17名の先頭集団が再構成され、後続との差を広げていく。
8周目、先頭集団からトリビオがアタック。40秒ほどの差をつけて独走で9周目に入っていく。この動きで先頭集団は崩れ、今村と横山がトリビオを追走。しかしマンセボがチェックに入り、追走の足並みを乱す。
残り2周となる11周目、トリビオのリードは一時20秒ほどまで縮まる。しかし捕まえるまでには至らず、急激に濃くなった霧の中独走を続けたトリビオが、およそ50kmを逃げ切って優勝。完走13名のサバイバルレースとなった。
トリビオは3回のスプリント賞全てと山岳賞を獲得。さらにプロリーダージャージをマンセボから引き継いで総合首位に返り咲いた。
結果 JPT 147.6km
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) 3時間49分39秒
2位 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +35秒
3位 横山航太(シマノレーシング) +37秒
4位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +42秒
5位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +1分33秒
6位 小林 海(マトリックスパワータグ) +1分35秒
敢闘賞 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
中間スプリント賞
1回目 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
2回目 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
3回目 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
山岳賞
1回目 平井光介(EQADS)
2回目 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 平井光介(EQADS)
■Jエリートツアー(JET)
広島さくらロードレースDay-2のEクラスタは、E1、E2、E3が同じレースを走る交流戦としての開催。10周123kmのレースに77名が出走した。
アタックと吸収を何度か繰り返したのち、4周目に6名の先頭集団が形成される。後続との差は40秒まで広がるが、ペースアップしたメイン集団が6周目までに吸収。この動きで集団は30名弱まで絞られ、エリートリーダージャージを着る松木健治(VC VELOCE)もリタイアしてしまう。
残り3周となる8周目、松原颯祐(日本体育大学)とサルマ寛大(津末レーシング)が抜け出して先行。これを追って橋本友哉(首都大学東京)が単独で飛び出して合流。サルマが遅れ、松原と橋本の2人で最終周回に入っていく。残り4km付近からの登りで橋本がアタックすると松原はついて行けず、橋本がそのまま逃げ切って優勝した。
優勝争いをした橋本と松原は、共にE3からE1へ飛び級での昇格を果たした。
結果 Eクラスタ 123km
1位 橋本友哉(首都大学東京) 3時間24分24秒
2位 松原颯祐(日本体育大学) +38秒
3位 吉木 匠(eNShare Cycling Team) +46秒
4位 渡邉翔悟(日本体育大学) +46秒
5位 大城 奨(フィッツ) +48秒
6位 藤井涼介(日本体育大学) +49秒
中間スプリント賞
1回目 阿部 源(松山城南高等学校自転車競技部)
2回目 池川辰哉(VC VELOCE)
3回目 川崎嘉久(Team Zenko)
山岳賞
1回目 阿部 源(松山城南高等学校自転車競技部)
2回目 綿貫遙人(TEAM SANREMO)
Jエリートツアーリーダー 松木健治(VC VELOCE)
U19リーダー 瀬戸口 瑛(Avenir Yamanashi Yamanakako)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟