第20回 JBCF 石川サイクルロードレース
日 付 2022年7月17日
開催地 福島県石川郡石川町・浅川町 周回コース(1周:13.6km)
距 離 95.2km(JPT)、54.4km(JFT)、95.2km(E1/E2)、68km(ジュニア)、54.4km(Y1)
■Jプロツアー(JPT)
山本大喜がマッチスプリントで小林海を下す
福島3連戦の2戦目は、今年20回目の開催となる石川サイクルロードレース。アップダウンとカーブが連続する1周13.6kmのコースは「ジェットコースター」に例えられ、7月半ばの湿度高めの暑さも手伝ってサバイバルレースとなることも多い。
Jプロツアーは10周136kmのレースが正午過ぎにスタートする予定だったが、別クラスタのレースでの落車事故により1時間ほどスタートが遅れ、7周95.2kmに短縮された。また、2回予定されていた中間スプリント賞は、2周回完了時の1回のみとされた。
距離が短縮されたこともあってか、1周目からラップタイムが19分台のハイペースで進行。3周目にはTEAM BRIDGESTONE Cyclingが集団前方に集まってコントロールを試みるが、それを嫌ったアタックが繰り返され、前日のクリテリウムのように主導権を握るまでにはならない。
5周目、レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、
山本大喜(KINAN Racing Team)の3名の先行を、TEAM BRIDGESTONE Cyclingと愛三工業レーシングチームの働きにより集団が吸収すると、KINAN Racing Teamが集団前方に集まってペースアップ。この動きで集団は一気に10名ほどまで絞られる。この中から、キンテロ、小林海(マトリックスパワータグ)、山本大喜、トマ・ルバ(KINAN Racing Team)ら4名が抜け出す。
最終周回に入ると、先頭の4名から山本大喜とキンテロが遅れ、小林とルバが先行。しかし残り6km付近で山本が先行した2名に合流する。
残り2kmからは小林と山本大喜のマッチレースとなり、残り200mの登りスプリントへ。最後は映像判定になるほど僅差の勝負を山本大喜が制して優勝した。
結果 JPT 95.2km
1位 山本大喜(KINAN Racing Team) 2時間19分3秒
2位 小林 海(マトリックスパワータグ) +0秒
3位 トマ・ルバ(KINAN Racing Team) +6秒
4位 安原大貴(マトリックスパワータグ) +46秒
5位 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム) +54秒
6位 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) +1分4秒
スプリント賞 安原大貴(マトリックスパワータグ)
敢闘賞 該当者なし
Jプロツアーリーダー 小林 海(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
■Jフェミニンツアー(JFT)
女子のJフェミニンツアーのレースは4周54km。1周目から金子広美(イナーメ信濃山形-F)と植竹海貴(Y’s Road)が登りでペースを上げ、集団の人数を絞っていく。
コース後半の登り区間で金子がさらにペースアップを仕掛けるとフェミニンリーダージャージの植竹が遅れ、金子を含む3名が先行する。
2周目後半からは金子と大堀博美(MOPS)のマッチレースとなり、最終周回へ。最後はスプリント勝負となり、金子が大堀を下して優勝した。
結果 JFT 54km
1位 金子広美(イナーメ信濃山形-F) 1時間40分2秒
2位 大堀博美(MOPS) +0秒
3位 植竹海貴(Y’s Road) +1分58秒
スプリント賞 大堀博美(MOPS)
Jフェミニンリーダー 植竹海貴(Y’s Road)
■Jエリートツアー(JET)
E1クラスタとE2クラスタの混走で行われたレースには、今大会最多の168名が出走。1周目からハイペースでの進行に集団の人数が徐々に減っていく展開が続き、レース終盤までにコース上を走る人数は半数以下まで絞られた。
最終周回の7周目、安立和貴(チームフィンズ)、雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド)、前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM)の3名が後続に30秒ほど先行していたが、落車の発生によりレースは一時中断されることになる。
その後残り4km地点から再スタートとなり、中断前に先行していた安立、雑賀、前田の3名によるスプリント勝負を安立が制して優勝した。
結果 E1/E2クラスタ 95.2km
1位 安立和貴(チームフィンズ)
2位 雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド)
3位 前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM)
4位 中里 仁(Rapha Cycling Club)
5位 池田渓人(VC福岡エリート)
6位 渡邉翔悟(ALDINA)
スプリント賞 該当者なし
Jエリートリーダー 小林 亮(soleil de lest)
■ジュニア
5周68kmで行われたジュニアのレースは、アタックと吸収を繰り返しながら周回が進み、人数が絞られていく展開。
最終周回に入り、松島煌和(COW GUMMA)が単独先行。前日の石川クリテリウムでU19リーダージャージを着た岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team)らが追いかけるもわずかに届かず、松島が逃げ切りで優勝した。
ジュニア 結果 68km
1位 松島煌和(COW GUMMA) 1時間48分35秒
2位 岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team) +1秒
3位 綿貫遙人(TEAM SANREMO) +3秒
4位 島崎将男(北海道帯広南商業高等学校) +3秒
5位 町田朝陽(EQADS U19) +3秒
6位 藤本元貴(Promotion x Athletes CYCLING) +4秒
スプリント賞 大森虹亮(BMレーシングZUNOW)
U19リーダー 岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team)
■弱虫ペダルPresents JBCFジュニアユースチャンピオンシップ
JBCFジュニアユースチャンピオンシップとして行われたY1クラスタのレースは4周54km。終盤までに半分以下まで絞られた中から、最後は5名でのスプリント勝負となり、平山雷斗(中部大学第一高等学校)が優勝した。
Y1クラスタ 結果 54km
1位 平山雷斗(中部大学第一高等学校) 1時間33分43秒
2位 室伏碧透(BRIDGE BIKE PRODUCTS) +1秒
3位 高橋駿斗(北海道帯広南商業高等学校) +3秒
4位 本井大裕(ブラウ・ブリッツェン) +3秒
5位 中尾涼介(VC AVANZARE) +16秒
6位 村田 駿(Leap Hamamatsu Cycling Team) +34秒
スプリント賞 平山雷斗(中部大学第一高等学校)
ユースリーダー 中尾涼介(VC AVANZARE)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟