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石川サイクルロードレース レポート

2021.07.12
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第19回JBCF石川サイクルロードレース
日付:2021年7月11日
開催地・コース:福島県石川郡石川町 石川町・浅川町周回コース(1周:13.6km)

距離:
108.8km(JPT)、40.8km(F)、68.0km(E1)、54.4km(E2)、54.4km(E3)、40.8km(Y)、68.0km(ジュニア男子)

 

■Jプロツアー(JPT)

昨年は中止となったため2年ぶりの開催となった「石川サイクルロードレース」。石川町と浅川町にまたがる1周13.6kmの周回コースは、登りと下りしかない「ジェットコースター」と表現されるハードなコース。その一方で、近年は集団スプリント勝負に持ち込まれることもあり、逃げ切りを狙う選手には難しい展開も見られる。

曇り空の下、時折雨が降るなかスタートした8周108.8kmのレースは、1周目から20分を切るハイスピードで展開。3周目に5名の先頭集団が形成されると、集団はペースダウンして一旦落ち着く。

先頭集団のメンバーは、安原大貴(マトリックスパワータグ)、沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)、木村圭佑(シマノレーシング)、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)。メイン集団はマトリックスパワータグがコントロールし、3分前後の差を維持していく。

1周目、愛三工業レーシングチームが集団先頭でペースを上げていく

晴れた前日から一転し、雲が広がって雨まじりの1日 

3周目に形成された5名の先頭集団

レース後半に入ると愛三工業レーシングチームが集団コントロールを引き継ぎ、先行する5名との差を縮めはじめる。残り2周となる7周目に入った時点で2分あった差は最終周回までに1分未満まで縮まり、TEAM BRIDGESTONE Cyclingがメイン集団の牽引を開始すると差はみるみる縮まっていく。先頭集団では吸収を嫌った入部と木村が飛び出すものの、残り1kmを前に吸収され、スプリント勝負に持ち込まれた。

チームメイトに直前まで引いてもらったという今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が、残り200mの登りに先頭で姿を現す。岡本隼(愛三工業レーシングチーム)やホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が追いすがるが届かず、今村が2019年以来となるJプロツアー優勝で、マトリックスパワータグの連勝を止めた。

レース中盤からは愛三工業レーシングチームが集団コントロール

最終周回残り1kmを前に全ての逃げが吸収される

今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が2年ぶりの優勝

表彰式 プレゼンターは石川町の塩田金次郎町長

結果  JPT(108.8km)

1位 今村駿介(TEAM BRIDGESTONE Cycling) 2時間47分34秒
2位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +1秒
4位 井上文成(弱虫ペダルサイクリングチーム) +1秒
5位 湊 諒(シマノレーシング) +2秒
6位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) +2秒

敢闘賞 安原大貴(マトリックスパワータグ)

中間スプリント賞
1回目 石橋学(CIEL BLEU KANOYA)
2回目 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
3回目 安原大貴(マトリックスパワータグ)

Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)

 

■Jフェミニンツアー(JFT)

女子のJフェミニンツアーは4周54.4kmの予定だったが、時差スタートした他レースのアクシデントにより3周40.8kmに短縮されて行われた。

東京五輪女子ロードレース日本代表の金子広美がJCF強化指定選抜チームからオープン参加したレースは、序盤から単独で逃げていた樫木祥子(JCF強化指定選抜チーム・オープン参加)が最終周回に吸収され、残った6名での勝負となった。

残り2kmで米田和美(MOPS)が、残り1kmで金子がアタックするも、6名はバラけず最後のスプリントへ。残り200m、フィニッシュへの登りに先頭で入ったのは望月美和子(ORCA CYCLING TEAM)。2番手につけていた唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)がまくりにかかり、僅差で逆転して今季初優勝を決めた。

東京五輪女子ロードレース代表の金子広美(写真前から2人目)がJCF強化指定選抜チームからオープン参加

樫木祥子(JCF強化指定選抜チーム)が20秒ほど先行

最終周回、残り2kmで米田和美(MOPS)がアタック

唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季優勝

表彰式 プレゼンターは石川町観光物産協会の佐藤康博事務局長

結果 JFT(40.8km)

1位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1時間42分10秒
2位 望月美和子(ORCA CYCLING TEAM) +0秒
3位 植竹海貴(Y’s Road) +0秒

Jフェミニンツアーリーダー 植竹海貴(Y’s Road)

■Jエリートツアー(JET)

朝いちのスタートとなったE1クラスタのレースは5周68.0km。スタート直後からアタックが繰り返されるが、決定打となる動きが無いままレース後半へ。残り2周、前日の石川クリテリウムで優勝した福田圭晃(Team BFY Racing)が単独で先行するが、ペースアップした集団が最終周回に吸収。その後川勝敦嗣(MiNERVA-asahi)が単独で飛び出して差を広げる。最後は寺崎武郎(バルバレーシングクラブ)が8秒差まで詰めるも届かず、川勝が逃げ切りで今季初優勝を決めた。

E1 スタート

レース後半、前日の石川クリテリウムで優勝した福田圭晃(Team BFY Racing)が単独で飛び出す

米谷隆志(たかだフレンドレーシングチーム)を先頭に前を追うメイン集団

高岡亮寛(Roppongi Express)がメイン集団を牽引して最終周回へ

最終周回、川勝敦嗣(MiNERVA-asahi)が単独アタック

川勝敦嗣(MiNERVA-asahi)が逃げ切り勝ち

2位は寺崎武郎(バルバレーシングクラブ)

3位争いの集団は福田圭晃(Team BFY Racing)が先頭を取る

結果 E1クラスタ(68.0km)

1位 川勝敦嗣(MiNERVA-asahi) 1時間44分57秒
2位 寺崎武郎(バルバレーシングクラブ) +8秒
3位 福田圭晃(Team BFY Racing) +11秒
4位 米谷隆志(たかだフレンドレーシング) +12秒
5位 池川辰哉(VC VELOCE) +12秒
6位 高岡亮寛(Roppongi Express) +12秒

中間スプリント賞
1回目 塚本一樹(Yamanakako Cyclisme Team)
2回目 福田圭晃(Team BFY Racing)

Jエリートツアーリーダー 松木健治(VC VELOCE)

 

■弱虫ペダル Presents 第10回JBCFジュニアユースチャンピオンシップ(U19)

ジュニア男子は、「ジュニアユースチャンピオンシップ(U19)」として5周68kmで行われ、地元の学法石川高校をはじめとする高校生がオープン参加した。

スタート直後からアタックが繰り返されるも、逃げにつながる動きにはならず、集団の人数が絞られていく展開。最後まで残った13名でのスプリント勝負となり、菅野蒼羅(学法石川高校・オープン参加)が僅差で岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)を下して優勝した。

1周目からアタックと吸収が繰り返される

途中から降り出した雨の中、地元の学法石川高校が積極的なレースを展開

菅野蒼羅(学法石川高校・オープン参加)が僅差のスプリントを制して優勝

結果 ジュニア男子(54.4km)

1位 菅野蒼羅(学法石川高校・オープン参加) 1時間49分43秒
2位 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako) +0秒
3位 町田朝陽(学法石川高校・オープン参加) +0秒
4位 林 伶音(横浜高校自転車競技部) +1秒
5位 小森継心(保土ケ谷高校自転車競技部) +2秒
6位 渡辺悠太(川口市自転車競技連盟) +4秒

中間スプリント賞
1回目 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)
2回目 岩田聖矢(Avenir Yamanashi Yamanakako)

 

■弱虫ペダル Presents 第10回JBCFジュニアユースチャンピオンシップ(U17)

「弱虫ペダル Presents 第10回JBCFジュニアユースチャンピオンシップ(U17)」として3周40.8kmで行われたJユースツアーは、1周目に起きた落車事故のためレースが一時止められて再スタートすることになった。
レースは最終周回までに残った5名による争いとなり、ユースツアーリーダージャージを着る木綿崚介(ヴィファリスト)が優勝した。

最終周回までに残った5名

残り4km付近でアタックする松島煌和(COW GUMMA)

残り3km付近でアタックする岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team)

ユースツアーリーダージャージを着る木綿崚介(ヴィファリスト)がスプリントを制した

結果 Yクラスタ(40.8km)

1位 木綿崚介(ヴィファリスト) 1時間6分5秒
2位 関口拓真(深沢高等学校) +0秒
3位 三浦一真(Team BFY Racing) +1秒
4位 松島煌和(COW GUMMA) +5秒
5位 岡崎一輝(Yamanakako Cycling Team) +26秒
6位 大関 宙(郡山サイクルフレンズ) +1分25秒

Jユースツアーリーダー 木綿崚介(ヴィファリスト)

文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟

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