第2回JBCF広島森林公園ロードレース(広島さくらロードレース) Day-1
日付 2021年3月27日
開催地・コース 広島県三原市 広島県中央森林公園サイクリングコース(1周:12.3km 右回り)
距離:73.8km(JPT)、110.7km(E1)、73.8km(E2)、61.5km(E3)、86.1km(F)
■Jプロツアー(JPT)第3戦
Jプロツアー第3戦・第4戦は、広島中央森林公園でのロードレース2連戦。「広島さくらロードレース」の大会名通り、日本各地で桜が開花する時季の開催となった。
初日のDay-1は、広島中央森林公園の1周12.3kmのコースを6周する73.8km。ロードレースとしては距離が短い分、ペースの速い展開となった。
三原市市長の岡田吉弘様がJプロツアーのスターターを務めた
スタートラインに揃ったJプロツアーの選手達と三原市市長の岡田吉弘様で記念撮影
Jプロツアー スタート
スタート直後からアタック合戦が始まり、2周目に11名の集団が先行する。メンバーは、フランシスコ・マンセボ(マトリックス・パワータグ)、鈴木譲、渡邉歩(以上、愛三工業レーシングチーム)、徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、井上文成(弱虫ペダルサイクリングチーム)、大町健斗(eNShare レーシングチーム)、中井唯晶(シマノレーシング)、平井光介(EQADS)、冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA)、山田拓海、留目夕陽(以上、JCF強化指定選抜チーム)。メイン集団との差は一気に30秒以上まで開く。
JCF強化指定選抜チームが集団前方で積極的に動く
JCF強化指定選抜チームのメンバーが集団を牽引
2周目に形成された11名の先頭集団
桜の木がレースを見守る
3周目、全日本チャンピオンジャージを着る入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、プロリーダージャージを着るホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)を含む9名の追走集団が形成される。しかし、JCF強化指定選抜チームの留目と山田らが中心となって1周17分台という速いペースで周回する11名の先頭集団との差は1分まで開く。
3周目 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)を先頭に行く9名の追走集団
マンセボも評価した留目夕陽(JCF強化指定チーム)と山田拓海(JCF強化指定チーム)の積極的な走り
その後も差は開き続け、最終周回の6周目にはメイン集団が追走集団を吸収する。後続に2分以上の差をつけて逃げ切りが確定的になった先頭集団では、残り4km付近の三連トンネルへの登りでマンセボがアタック。先頭集団のメンバーを一気に引き離して独走し、そのままフィニッシュ。早くも今シーズン2勝目をマークし、再びプロリーダージャージに袖を通した。敢闘賞は留目と山田が獲得。先頭集団逃げ切りの原動力となり、マンセボも評価しての受賞となった。
最終周回 アタックするフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
単独でフィニッシュラインに飛び込んだフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
2位争いは井上文成(弱虫ペダルサイクリングチーム・写真右端)
Jプロツアー表彰式 プレゼンターは広島県自転車競技連盟理事長の高橋様
今回設定された山岳賞は留目夕陽(JCF強化指定選抜チーム)
敢闘賞は留目夕陽(JCF強化指定チーム・写真右)と山田拓海(JCF強化指定チーム)
プロリーダージャージのフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ・写真右)と、U23リーダージャージの平井光介(EQADS)
結果 JPT 73.8km
1位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) 1時間45分50秒
2位 井上文成(弱虫ペダルサイクリングチーム) +9秒
3位 平井光介(EQADS) +9秒
4位 留目夕陽(JCF強化指定選抜チーム) +9秒
5位 徳田 優(TEAM BRIDGESTONE Cycling ) +11秒
6位 大町健斗(eNShare Racing Team) +16秒
中間スプリント賞 平井光介(EQADS)
山岳賞 留目夕陽(JCF強化指定選抜チーム)
敢闘賞 留目夕陽(JCF強化指定選抜チーム)、山田拓海(JCF強化指定選抜チーム)
Jプロツアーリーダー フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 平井光介(EQADS)
■Jフェミニンツアー(JFT)
7周86.1kmで行われた女子のFクラスタのレースは、1周目から樫木祥子(株式会社オーエンス)が登りごとにペースアップし、人数を絞っていく。2周目には早くも樫木と植竹海貴(Y’s Road)のマッチレースとなり、後続を大きく引き離して最終周回へ。登り区間で樫木がアタックを繰り返すが植竹を引き離せない一方、残り3kmからの展望台への登りで植竹がアタックすると樫木はついて行けず、植竹が開幕3連勝を決めた。
1周目から樫木祥子(株式会社オーエンス)が登りでペースを上げる
1周目終盤には早くも3名まで絞られる
開幕戦から3連勝を決めた植竹海貴(Y’s Road)
表彰式
結果 JFT 86.1km
1位 植竹海貴(Y’s Road) 2時間34分13秒
2位 樫木祥子(株式会社オーエンス) +1分9秒
3位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) +2分14秒
中間スプリント賞
1回目 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
2回目 植竹海貴(Y’s Road)
Jフェミニンツアーリーダー 植竹海貴(Y’s Road)
■Jエリートツアー(JET)
9周110.7kmで行われたE1クラスタのレースは、序盤に5名の逃げ集団が形成され、メイン集団に1分前後の差をつける。後半に入ると高岡亮寛(Roppongi Express)が中心となってメイン集団がペースアップし、逃げ集団を吸収。その後15名ほどまで集団は絞られ、最後は5名のスプリント勝負へ。残り200mから先行した高岡を、松木健治(VC VELOCE)が逆転して優勝。開幕戦に次ぐ2勝目を挙げ、エリートリーダージャージを奪回した。
E1スタート
メイン集団は高岡亮寛(Roppongi Express)が中心となってペースアップ
表彰式
山岳賞は岩切弘輝(津末レーシング)
U19リーダーは瀬戸口瑛(Avenir Yamanashi Yamanakako)
結果 E1クラスタ 110.7km
1位 松木健治(VC VELOCE) 2時間51分6秒
2位 高岡亮寛(Roppongi Express) +0秒
3位 瀬戸口 瑛(Avenir Yamanashi Yamanakako) +1秒
4位 皿谷宏人(エキップ ティラン) +3秒
5位 藤田耕志(VC VELOCE) +16秒
6位 山科竜一郎(VC AVANZARE) +3分19秒
中間スプリント賞
1回目 中島雅人(VC福岡エリート)
2回目 池川辰哉(VC VELOCE)
山岳賞 岩切弘輝(津末レーシング)
Jエリートツアーリーダー 松木健治(VC VELOCE)
U19リーダー 瀬戸口 瑛(Avenir Yamanashi Yamanakako)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟