Jプロツアー第19戦
第1回JBCFかすみがうらロードレース
日付: 2021年10月16日
開催地・コース: 茨城県かすみがうら市 坂・田伏 特設コース(1周:4.8km)
距離:105.6km(JPT)、57.6km(E1)、43.2km(E2)、43.2km(E3)、43.2km(F)
■Jプロツアー(JPT)
2021年のJプロツアー最終戦は、初開催の「かすみがうらロードレース」。前日のタイムトライアルとは別に、アップダウンのある1周4.8kmのコースを設定。霞ヶ浦の湖畔を走る部分は共通となるものの、コース幅の急な変化や、残り400m付近からは短距離ながらも急斜度の登りが集団を引き伸ばすハードなコースだ。加えて今回のレース当日は朝から雨が降り続き、雨がやんだ後も13℃前後の低い気温と強めの風が選手を苦しめた。
22周105.6kmのレースは、2周目に4名の先行が容認される。メンバーは、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)、山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、小森亮平(マトリックスパワータグ)、平井光介(EQADS)。メイン集団は、岡本隼の逆転総合優勝を狙う愛三工業レーシングチームがコントロールに入り、前半は1分前後の差を維持して周回が進んでいく。
14周目、湯浅博貴と山田拓海(共にEQADS)の2人がメイン集団から飛び出して追走するも、次の周には吸収される。この動きをきっかけに先行する4名とメイン集団との差が縮まりはじめ、16周目には30秒前後まで詰まる。しかし先頭4名はペースアップし、20周目にはメイン集団との差を再び1分まで広げ、逃げ切りが見えてくる。
残り2周となる21周目の登り区間で、先頭集団から入部がアタック。他の3名を引き離して最終周回に入る。その後山本が追いつくも、入部は最後の登り区間で山本を振り切ってフィニッシュラインへ。今季加入した弱虫ペダルサイクリングチームにJプロツアー初優勝をもたらした。
個人総合優勝争いは、首位のホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が8位に入り、5位に入った岡本との差がわずかに縮まったものの逆転は許さず、プロリーダージャージをキープ。
結果 JPT 105.6km
1位 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム) 2時間28分47秒
2位 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +6秒
3位 平井光介(EQADS) +34秒
4位 小森亮平(マトリックスパワータグ) +1分5秒
5位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) +1分23秒
6位 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) +1分24秒
敢闘賞 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
中間スプリント賞
1回目 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
2回目 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
■Jフェミニンツアー(JFT)
9周43.2kmで行われた女子のJフェミニンツアーのレースは、終盤に独走体制を築いた唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、2位以下に大差をつけて優勝。前日のタイムトライアルに続き、今季3勝目を挙げた。
結果 JFT 43.2km
1位 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) 1時間13分44秒
2位 安藤沙弥(フィッツ) +1分47秒
3位 望月美和子(ORCA CYCLING TEAM) +5分3秒
Jフェミニンリーダー 植竹海貴(Y’s Road)
■Jエリートツアー(JET)
12周57.6kmで行われたE1クラスタは、 序盤に飛び出した前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM)と馬場慶三郎(埼玉ユース自転車競技部)の2名が先行。後続との差を広げながら周回を重ねていく。終盤には1分以上の差となり、2名の逃げ切りが確実に。最終周回に入る直前、前田が馬場を振り切るアタック。そのまま1周を独走して優勝を決めた。
結果 E1クラスタ 57.6km
1位 前田凌輔(ORCA CYCLING TEAM) 1時間24分13秒
2位 馬場慶三郎(埼玉ユース自転車競技部) +21秒
3位 塩澤 魁(ORCA CYCLING TEAM) +1分7秒
4位 瀬戸口瑛(Avenir Yamanashi Yamanakako) +1分8秒
5位 石橋利晃(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +1分8秒
6位 渡辺耶斗(Team FITTE) +1分9秒
Jエリートツアーリーダー 池川辰哉(VC VELOCE)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟