2025年JBCFトラックシリーズ第3戦
第56回 JBCF 全日本トラックチャンピオンシップ
日付 2025年10月 4日(土)・ 5日(日)
開催地・コース 埼玉県所沢市 西武園競輪場(周長400m)
種 目
1日目(10/4)
インデイヴィデュアル・パーシュート(女子マスターズ2km、男子マスターズ2km、男子マスターズ3km、男子4km)、男子スクラッチ、男子エリミネーション、男子スプリント
2日目(10/5)
タイム・トライアル(男子1km、男子マスターズ500m、女子1km、女子マスターズ500m)、男子チーム・パーシュート、チーム・スプリント(男子400m×3、女子400m×2)、男女ケイリン、男子オムニアム

<2025 JBCFトラック種目のチャンピオン決まる>
2025年JBCFのトラックチャンピオンを決める「第56回 JBCF 全日本トラックチャンピオンシップ」が2年ぶりに西武園競輪場で2日間にわたり開催され、男子12種目・女子5種目の新チャンピオンが誕生した。
大会1日目(10/4)
時折小雨がぱらつく中、7種目の競技が正午から開始され2選手が2冠の栄光を手にした。
■男子スクラッチ
距離10kmで行われた男子スクラッチは10名が出走。
早々に4名が抜け出しを計るがすぐに吸収される。 その後、清水 優人(S’fida Prego Racing)が幾度となく抜け出そうとするも集団が許さずけん制状態が続いた。
残り4周あたりから先行していた清水を篠原 徹(MISUZUKO TEST TEAM)がタイミング良く集団から飛び出し、清水を抜き去りそのままゴールした。



男子スクラッチ(10km) 結果
1位 篠原 徹(MISUZUKO TEST TEAM) 13分26秒92
2位 清水 優人(S’fida Prego Racing)
3位 長尾 拓人(AutoBahnGotemba)

■インデイヴィデュアル・パーシュート
発送機の故障で全インデイヴィデュアル・パーシュートはホルダーよるホーム側からのスタートになった。
男子マスターズ3kmは、単走の半澤 雄高(Roppongi Express)が小雨で濡れた走路で3分37秒74を記録した。

・男子マスターズ3kmインデイヴィデュアル・パーシュート 結果
1位 半澤 雄高(Roppongi Express) 3分37秒74

女子マスターズ2kmは、全日本選手権10連覇中の小沼美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が市村 愛(ARAKAWA Pista stile)に6秒余り差を付けて優勝した。

・女子マスターズ2kmインデイヴィデュアル・パーシュート 結果
1位 小沼美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 2分42秒66
2位 市村 愛(ARAKAWA Pista stile) 2分49秒20
open 前島 律子(湾岸サイクリング゙・ユナイテッド) 3分5秒376 参考タイム
※表彰は1位のみ

男子マスターズ2kmは1名欠場で2名の戦いとなり、新井 秀人(CWASPアタリマエダ)が清水 洋一(ARAKAWA Pista stile)に5秒余りの差を付けて優勝。

・男子マスターズ2kmインデイヴィデュアル・パーシュート 結果
1位 新井 秀人(CWASPアタリマエダ) 2分29秒172
2位 清水 洋一(ARAKAWA Pista stile) 2分34秒895
※表彰は1位のみ

男子4kmでは篠原 徹(MISUZUKO TEST TEAM)が5分7秒623のタイムで優勝した。
篠原は男子スクラッチの優勝と合わせ2冠を達成した。

・男子4kmインデイヴィデュアル・パーシュート 結果
1位 篠原 徹(MISUZUKO TEST TEAM) 5分7秒623
2位 山崎 潤(Team Logisty Jack) 5分8秒061
3位 清水 優人(S’fida Prego Racing) 5分9秒383

■男子エリミネーション
7名で争われた男子エリミネーションは、残り3名になった時点で清水 洋一(ARAKAWA Pista stile)がエリミネートされ、半澤 雄高(Roppongi Express)と小峰 烈(Team Logisty Jack)の勝負となり、半澤が逃げ切りでの優勝。
半澤も男子マスターズ3kmインデイヴィデュアル・パーシュートの優勝とで2冠を達成した。


・男子エリミネーション 結果
1位 半澤 雄高(Roppongi Express)
2位 小峰 烈(Team Logisty Jack)
3位 清水 洋一(ARAKAWA Pista stile)

■男子スプリント
決勝戦は順当に勝ち上がってきた予選1位の佐藤 竜也(湾岸サイクリング゙・ユナイテッド)と予選2位の下瀬 結仁(アヴニールサイクリング山梨ディベロップメント)との対決となり、1対1からの3本目を佐藤が先着して優勝した。
3-4位決定戦は、新井 秀人(CWASPアタリマエダ)と奥津 憲(CYCLO NERO)との対戦を新井が2本連取して3位となった。


・男子スプリント 結果 〈予選タイム)
1位 佐藤 竜也(湾岸サイクリング゙・ユナイテッド) 11秒03
2位 下瀬 結仁(アヴニールサイクリング山梨ディベロップメント) 11秒34
3位 新井 秀人(CWASPアタリマエダ) 11秒80

大会2日目(10月5日)
朝から青空が広がる中10種目の競技が行われ、更に2名の選手が2冠を達成した。
発送機の故障は解消されたが、タイム計測の関係でスタートは全てホーム側からに変更された。

■タイム・トライアル
男子1kmタイム・トライアルは、吉川 起也(Capricornis cramerpro) 1分7秒台のタイムを出すが、村田 祐樹(Capricornis cramerpro)が更に上をいく1分4秒台の好タイムで優勝した。



・男子1kmタイム・トライアル 結果
1位 村田 祐樹(Capricornis cramerpro) 1分4秒446
2位 吉川 起也(Capricornis cramerpro) 1分7秒772
3位 大村 慶二(Team Logisty Jack) 1分11秒469

女子1kmは、五味田奈穂(Bicicletta di MARU)が自己が持つ実業団記録に迫るタイムで東日本トラックに続き優勝した。



・女子1kmタイム・トライアル 結果
1位 五味田奈穂(Bicicletta di MARU) 1分16秒516
2位 吉崎 夢叶(富山県自転車競技連盟) 1分19秒264
3位 石中 葵(富山県自転車競技連盟) 1分19秒732
※表彰は1位のみ

男子マスターズ500mタイム・トライアルは、古本 清文(Capricornis cramerpro)が36秒320のタイムで優勝。



・男子マスターズ500mタイム・トライアル 結果
1位 古本 清文(Capricornis cramerpro) 36秒320
2位 武田 秀明(ARAKAWA Pista stile) 36秒990
3位 奥津 憲(CYCLO NERO) 37秒317

女子マスターズ500mは、全日本選手権10連覇中の小沼 美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が優勝した。
小沼は女子マスターズ2kmインディヴィデュアル・パーシュートの優勝と合わせ2冠を達成した。


・女子マスターズ500mタイム・トライアル 結果
1位 小沼美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) 40秒964
2位 前島 律子(湾岸サイクリング・ユナイテッド) 46秒648
※表彰は1位のみ

■男子チーム・パーシュート
男子チーム・パーシュートは、唯一出走のARAKAWA Pista stile(武田、佐藤、野口、清水)が終盤3名になるが4分59秒044を記録した。


・男子チーム・パーシュート 結果
1位 ARAKAWA Pista stile(武田 秀明、佐藤 航平、野口 直也、清水 洋一)4分59秒044

■チーム・スプリント
400m×2で行われた女子は、1チーム出走の富山県自転車競技連盟(石中、吉崎)が東日本トラックに続き優勝した。

・女子チーム・スプリント結果(400m×2) 結果
1位 富山県自転車競技連盟(石中 葵、吉崎 夢叶) 1分0秒632

400m×3の男子は3チームの対戦となり、Capricornis cramerpro(村田、吉川、古本)が1分17秒台の好タイムで優勝した。



・男子チームスプリント(400m×3) 結果
1位 Capricornis cramerpro(村田 祐樹、吉川 起也、古本 清文) 1秒17分370
2位 湾岸サイクリング・ユナイテッド(佐藤 竜也、山岡 翔平、松村 尚毅) 1秒22分904
3位 Team Logisty Jack(大村 慶二、山崎 潤、小峰 烈) 1秒24秒030
※表彰は1位のみ

■女子ケイリン
3名での勝負はゴール前で、石中 葵(富山県自転車競技連盟)とチームメイトの吉崎 夢叶のハンドルの投げ合いになり、石中が僅差で勝利した。

・女子ケイリン 結果
1位 石中 葵(富山県自転車競技連盟) 14秒014
2位 吉崎 夢叶(富山県自転車競技連盟)
3位 中村友紀子(京浜ピストクラブ)

■男子ケイリン
予選2組から勝ち上がった6名での決勝は、村田 祐樹(Capricornis cramerpro)が終始先頭を走り、そのままゴールに飛び込んだ。
村田は男子1kmタイム・トライアルの勝利と合わせ2冠を達成した。


・男子ケイリン 結果
1位 村田 祐樹(Capricornis cramerpro) 11秒41
2位 山岡 翔平(湾岸サイクリング・ユナイテッド)
3位 佐藤 竜也(湾岸サイクリング・ユナイテッド)

■男子オムニアム
4種目の合計ポイントで争う男子オムニアムは8名で行われた。
1種目のスクラッチでは、1着 植益 和行(マトリックスパワータグ)、2着 仙洞田 雄大(アヴニールサイクリング山梨)、3着 小森 継心(備後しまなみeNShare)の順になった。

2種目のテンポレースは、仙洞田が9回、小森が6回、植松が4回、及川 弘恭(ブラウ・ブリッツェン)が2回、それぞれ先頭を奪取した。

3種目のエリミネーションは、1位 小森、2位 及川、3位 仙洞田の順になり、この時点での獲得ポイントは仙洞田と小森がそれぞれ114p、植益と及川が8p差の106pで迫った。

最終種目のポイントレースは、橋川 楽(佼成学園)が集団から抜け出し初回ポイントを奪取、その後は有力選手4名を中心にポイントリーダーが目まぐるしく変わる展開になり男子オムニアムの最終結果は、仙洞田が155pで優勝、1p差で小森が2位、植益はポイントレースを1着でゴールして3位になった。


・男子オムニアム 結果
1位 仙洞田雄大(アヴニールサイクリング山梨) 155p
2位 小森 継心(備後しまなみeNShare) 154p
3位 植益 和行(マトリックスパワータグ) 136p

※この大会は競輪補助事業として開催されました。
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟