2025年Jプロツアー第4戦
JBCF第59回東日本ロードクラシック Day2
日付 2025年4月27日
開催地・コース 群馬サイクルスポーツセンター 6kmサーキット(1周6km)
距離:150km(JPT)、66km(Y1)、36km(Y2)


■Jプロツアー(JPT)
前週の西日本ロードクラシックに続き、レースレイティング「ゴールド」に指定されるJプロツアー第4戦東日本ロードクラシック。レースは群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキットを25周する150kmで行われた。

スタート直後から1周8分20秒前後のハイペースで周回が進む中、アタックと吸収が繰り返される。ヴィクトワール広島や宇都宮ブリッツェンの動きが集団前方で目立つが、主導権を握るまでには至らない。レースの行方が定まらない一方、ハイペースを維持する集団からは遅れる選手が続出。出走132名中、およそ半数がレース後半を走ることなく終えた。


13周目、阿部嵩之(Velolien松山)とレオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)の2名が先行するも、14周目に後続集団が吸収。

その直後、ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)、山本元喜(KINAN Racing Team)、キンテロの3名が新たに先行する。しかしこの先行も長続きせず、15周目に吸収される。

レースが終盤に差しかかった16周目、12名の集団が先行する。メンバーは以下の通り。
風間翔眞(シマノレーシング)
金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)
ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
孫崎大樹、エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)
谷順成、岡篤志、ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)
山本元喜(KINAN Racing Team)
湯浅博貴(TeamCyclersSNEL)
内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム)
床井亮太(レバンテフジ静岡)

後続集団との差は一気に広がり、17周目には1分30秒以上まで開く。残り5周となる21周目、2分以上まで開いた後続集団から、山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)が飛び出して単独追走。

オープン参加の寺田吉騎(Bahrain victorious development team)が集団を牽引してペースアップを図るものの、開きすぎた差を縮めきれない。勝負は先行した12名に絞られた。

残り3周、先頭集団からシュルツ、アコスタ、山本元喜の3名が抜け出し、後続に15秒差をつけて先行する。岡が追走して3名の背後に迫るが、宇都宮ブリッツェンが多勢になるのを嫌ったシュルツと山本がペースアップし、岡の合流を阻む。

最終周回に入ると、登りの頂上でシュルツがアタック。アコスタが追従し、山本が遅れる。山本は残り1kmを切って再合流し、その勢いでアタックするも決定打にはならない。

最後はシュルツとアコスタがフィニッシュライン上でハンドルを投げ合うスプリント勝負となり、判定の結果シュルツが先着。西日本ロードクラシックに続く2連勝を決めた。
この結果、シュルツがランキング首位となり、新たにプロリーダージャージを獲得した。また、終盤に単独追走した山本哲央に敢闘賞が贈られた。

結果 JPT 150km
1位 エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島) 3時間35分15秒
2位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0秒
3位 山本 元喜(KINAN Racing Team) +3秒
4位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +32秒
5位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +33秒
6位 谷 順成(宇都宮ブリッツェン) +36秒
敢闘賞 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
Jプロツアーリーダー エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)
U23リーダー 渡辺一気(京都産業大学)




■弱虫ペダルPresents Jユースツアー(Y1)

U17対象のY1カテゴリーは11周66kmのレースに14名が出走。周回が進むにつれ人数が絞られ、終盤までに10名が先頭集団に残る。
残り周回が少なくなると、ユースリーダージャージを着る日下部惺(TeamZenko)がアタックを繰り返してさらに人数を絞る。


最終周回に入ると柬理日楠詩(Team FITTE)のアタックに追従した4名が先行。
最後の登りを経て日下部、鷹取礼(山梨県立笛吹高等学校)、天羽 隼翔(北海道帯広南商業高等学校)の3名でのスプリント勝負となり、鷹取が先着して優勝。ユースリーダージャージを獲得した。


Y1 結果 66km
1位 鷹取 礼(山梨県立笛吹高等学校) 1時間52分22秒
2位 日下部 惺(TeamZenko) +0秒
3位 天羽 隼翔(北海道帯広南商業高等学校) +0秒
4位 柬理 日楠詩(Team FITTE) +22秒
5位 杉山 蒼介(LEVANTE HOPE) +39秒
6位 根本 煌生(AVENTURA VICTORIA RACING) +40秒
Jユースツアーリーダー 鷹取 礼(山梨県立笛吹高等学校)


■弱虫ペダルPresents Jユースツアー(Y2)
U15対象のY2カテゴリーは6周36kmのレースに8名が出走。

終盤までに渡邊稜己(LEVANTE HOPE)、茂木陽向(Team 一匹狼)、富永和彦(Team 一匹狼)の3名が残り、最後は渡邊と茂木のスプリント勝負を渡邊が制して優勝。U15リーダージャージを獲得した。



Y2 結果 36km
1位 渡邊 稜己(LEVANTE HOPE)1時間0分33秒
2位 茂木 陽向(Team 一匹狼) +0秒
3位 富永 和彦(Team 一匹狼) +52秒
4位 稲 寛太(埼玉ユース自転車競技部) +1分10秒
5位 関 愛絆(Team 一匹狼) +1分17秒
6位 笹澤 大希(群馬グリフィンレーシングチーム エリート) +4分47秒
U15リーダー 渡邊 稜己(LEVANTE HOPE)


文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟