2025年Jプロツアー第3戦
JBCF第59回西日本ロードクラシック JBCF第6回播磨中央公園ロードレース Day2
日付 2025年4月20日
開催地・コース 兵庫県立播磨中央公園サイクリングコース(1周7.2km)
距離:141km(JPT)、61.8km(F)、61.8km(Y1)、33km(Y2)、47.4km(M)

■Jプロツアー(JPT)
播磨中央公園での西日本ロードクラシック2日目のDay2は、Jプロツアー第3戦が行われた。この大会はレースレイティング「ゴールド」に指定されてポイント配分が高く設定されるため、シーズン序盤ではあるものの年間総合ランキングを争う上で重要なレースとなる。


1周7.2kmのコースを19周と、スタート周回のみショートカットした4.2kmを加えた計141kmのレースは序盤から動きを見せた。

ハイペースで進行する集団から20名弱が先行。3周目、その中から7名が抜け出して先頭集団を形成する。
メンバーは、入部正太朗(シマノレーシング)、レオネル・キンテロ、エリオット・シュルツ(以上ヴィクトワール広島)、岡篤志、沢田時、ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン)、佐藤光(チームサイクラーズスネル)。

後続集団との差は40秒まで開くものの、プロリーダージャージのホセ・ビセンテ・トリビオを擁するマトリックスパワータグとレバンテフジ静岡が中心となって差を縮め、8周目に入る直前に吸収する。


9周目に入ると、沢田とシュルツの2名が再び抜け出して先行。後続の集団は積極的にコントロールするチームが無いこともあり、11周目には1分30秒、15周目には2分近くまで差が開く。

残り4周となる16周目に入ると、キナンレーシングチームが集団をペースアップさせ、1分30秒まで差を縮める。
先行する沢田とシュルツは一度緩めたペースを再び上げるも、その後は徐々に差が縮まっていく。


残り2周に入ると差は1分を切り、最終周回には30秒差まで縮まり、昨年のJプロツアチャンピオン金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)の猛追でさらに差が縮まる。

しかし先行する2名は粘りを見せて逃げ切り、最後はシュルツが先行してフィニッシュ。Jプロツアー初出場にして初勝利を挙げ、ヴィクトワール広島に今シーズン2勝目をもたらした。

一方、8位完走の渡辺一気(京都産業大学)がランキング首位となり、大学生チームの選手として初めてプロリーダージャージを獲得した。
結果 JPT 141km
1位 エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島) 3時間30分3秒
2位 沢田 時(宇都宮ブリッツェン) +2秒
3位 金子 宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +4秒
4位 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) +6秒
5位 阿曽 圭佑(Sparkle Oita Racing Team) +7秒
6位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島) +7秒
Jプロツアーリーダー 渡辺一気(京都産業大学)
U23リーダー 渡辺一気(京都産業大学)


■Jフェミニンツアー(JFT)
8周+4.2kmの61.8kmで行われた女子のJフェミニンツアーのレースには11名が出走。

レース中盤までに、フェミニンリーダージャージを着る阿部花梨(イナーメ信濃山形-F)、山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム)、鈴木友佳子(MIVRO)、杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling)の4名に絞られる。

その中から、5周目に阿部と山下の2名が先行して逃げ切り。

最後は阿部が残り1kmからの登り区間で山下を引き離してフィニッシュ。今シーズン4勝目を挙げた。

結果 JFT 61.8km
1位 阿部 花梨(イナーメ信濃山形-F) 1時間51分40秒
2位 山下 歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0秒
3位 鈴木 友佳子(MIVRO) +1分47秒
Jフェミニンツアーリーダー 阿部 花梨(イナーメ信濃山形-F)


■Jマスターズツアー(JMT)
6周+4.2kmの47.4kmで行われたJマスターズツアーのレースは、序盤から深谷侑司(MiNERVA-asahi)、遠藤優(Roppongi Express)、吉岡誠一(soleil de lest)、岸本伊織(mkw)、片岡敏一(Katasei Compagno)ら5名が先行。

レース中盤を前に片岡が遅れて4名となるも、後続との差を広げて先行を続ける。

最終周回の残り1kmから始まる登り区間で深谷と遠藤の勝負となり、深谷が先着して優勝した。


JMT 結果 47.4km
1位 深谷 侑司(MiNERVA-asahi) 1時間14分7秒
2位 遠藤 優(Roppongi Express) +1秒
3位 吉岡 誠一(soleil de lest) +6秒
4位 岸本 伊織(mkw) +6秒
5位 中前 元久(バルバレーシングクラブカナザワ) +39秒
6位 曾根 謙一(エコサイクル) +40秒
Jマスターズツアーリーダー 遠藤 優(Roppongi Express)


■弱虫ペダルPresentsJユースツアー(Y1、Y2)
8周+4.2kmの61.8kmで行われたY1カテゴリーのレースは、レース中盤までに日下部惺(TeamZenko)と西原悠太(MIYAMA VICTORIOUS)の2名が先行。後続との差を3分近くまで広げて逃げ切り、最後は一騎打ちのスプリント勝負を日下部が制して優勝。ユースリーダージャージを獲得した。



4周+4.2kmの33kmで行われたY2カテゴリーのレースは、最後まで残った4名でのスプリント勝負を渡邊稜己(LEVANTE HOPE)が制して優勝した。



Y1 結果 61.8km
1位 日下部 惺(TeamZenko) 1時間48分4秒
2位 西原 悠太(MIYAMA VICTORIOUS) +0秒
OPN 和田 留依(※オープン) +2分55秒
3位 杉山 蒼介(LEVANTE HOPE) +2分56秒
4位 尾崎 響(MIYAMA VICTORIOUS) +5分14秒
※表彰対象はオープン参加を除く上位4名(完走4名)
Jユースツアーリーダー 日下部 惺(TeamZenko)


Y2 結果 33km
1位 渡邊 稜己(LEVANTE HOPE) 54分37秒
2位 茂木 陽向(Team 一匹狼) +0秒
3位 石田 龍臣(VC FUKUOKA) +0秒
4位 最上 前(MIYAMA VICTORIOUS) +0秒
5位 富永 和彦(Team 一匹狼) +2分51秒
6位 宮口 翔(eNShareCyclingTeam) +6分46秒
Y2リーダー 石田 龍臣(VC FUKUOKA)


文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟