2025年Jプロツアー第2戦
JBCF第2回NTT東日本 真岡芳賀ロードレース
日付 2025年3月29日
開催地・コース 栃木県真岡市・芳賀郡芳賀町 井頭公園周辺周回コース(1周7.2km)
距離:122.4km(JPT)、36km(F)、57.6km(E1)、36km(E2/E3)、43.2km(M)、43.2km(Y1)

■Jプロツアー(JPT)
Jプロツアー第2戦「真岡芳賀ロードレース」は、栃木県真岡市の井頭公園をメイン会場に、真岡市と芳賀町にまたがる1周7.2kmの公道コースでのレース。標高差は控えめながら、クリテリウムのような直角コーナーが連続する区間がある一方、1km以上続く平坦なストレートなど変化に富むコースレイアウトとなる。
朝から雨が降り続け、気温5℃前後という真冬の寒さの中17周122.4kmのレースがスタート。

序盤からペースが上がり、集団が長く引き伸ばされた状態が続いていく。レース中盤の7周目に入ると、白川幸希(ヴィクトワール広島)、谷順成(宇都宮ブリッツェン)、高梨万里王(レバンテフジ静岡)ら3名が先行。これをチームブリヂストンサイクリングが中心となって追走し、8周目に吸収する。
この動きで集団は分断され、20名ほどの先頭集団が形成される。その中から9周目に5名が先行する。メンバーは、織田聖(マトリックスパワータグ)、フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン)、宮崎泰史(KINAN Racing Team)、オープン参加の寺田吉騎(Bahrain victorious development team)、松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)。

10周目、1分近くまで差をつけられた後続集団では、チームブリヂストンサイクリングが中心となってペースアップ。先頭集団から戻った松田も加わり、12周目までに15秒差まで縮める。しかしその後再び差が広がりはじめ、20秒から30秒差で周回が続く。
残り3周、後続集団では再びチームブリヂストンサイクリングがペースアップを開始。一方先頭集団では寺田の積極的な牽引もあって終盤になってもペースが落ちず、20秒前後の差が縮まり切らないまま最終周回を迎える。

見通しのよい区間では先頭集団と後続集団が見える範囲にいるものの最後まで差はゼロにならず、勝負は先頭4名でのスプリントへ。
フォンが先着し、ホストチームの宇都宮ブリッツェンに地元優勝をもたらした。

結果 JPT 122.4km
1位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) 2時間56分06秒
OPN 寺田吉騎(Bahrain victorious development team・オープン参加) +1秒
2位 織田 聖(マトリックスパワータグ) +1秒
3位 宮崎泰史(KINAN Racing Team) +2秒
4位 渡辺一気(京都産業大学) +11秒
5位 児玉誠虎(アヴニールサイクリング山梨) +11秒
6位 シーム・キスコネン(レバンテフジ静岡) +11秒
中間スプリント賞 織田 聖(マトリックスパワータグ)
ベストチーム賞 宇都宮ブリッツェン
U23賞 渡辺一気(京都産業大学)
敢闘賞 寺田吉騎(Bahrain victorious development team・オープン参加)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 渡辺一気(京都産業大学)






■Jフェミニンツアー(JFT)
5周36kmで行われた女子のJフェミニンツアーのレースには26名が出走。

序盤からフェミニンリーダージャージの仲村陽子(フィッツ)や、2024年総合優勝の鈴木友佳子(MIVRO)らがペースアップして人数を絞っていく。

集団の人数が半数ほどまで絞られた3周目、阿部花梨(イナーメ信濃山形-F)が単独先行し、20秒前後の差をつける。

最終周回目前に後続集団に吸収されるも、阿部はスプリント勝負を制して優勝。フェミニンリーダージャージを獲得した。

結果 JFT 36km
1位 阿部 花梨(イナーメ信濃山形-F) 58分44秒
2位 滝川 陽希(ツール・ド・のと400) +1秒
3位 古谷 桜子(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +2秒
中間スプリント賞 阿部 花梨(イナーメ信濃山形-F)
Jフェミニンツアーリーダー 阿部 花梨(イナーメ信濃山形-F)



■Jエリートツアー(JET)
8周57.6kmで行われたJエリートツアーのE1カテゴリーは、序盤からVC FUKUOKAのメンバーが集団から抜け出して先行。


エリートリーダージャージを着る奥山太郎(エキップ ホッカイドウ)らが追従し、7名の先頭集団が後続との差を大きく広げて周回を重ねる。
終盤には横塚浩平(VC FUKUOKA)が単独先行。フィニッシュ目前で追いつかれそうになるも、ギリギリで先着して優勝。VC FUKUOKAは3位に阿部源、6位に奥田和人が入り、入賞6名のうち半数を占める結果となった。


結果 E1 57.6km
1位 横塚 浩平(VC FUKUOKA) 1時間29分12秒
2位 阿蘇 来夢(ブラウ・ブリッツェン) +0秒
3位 阿部 源(VC FUKUOKA) +0秒
4位 大森 虹亮(BMレーシングZUNOW) +1秒
5位 奥山 太郎(エキップ ホッカイドウ) +2秒
6位 奥田 和人(VC FUKUOKA ) +2秒
中間スプリント賞 阿蘇 来夢(ブラウ・ブリッツェン)
Jエリートツアーリーダー 奥山 太郎(エキップ ホッカイドウ)
U19リーダー 松本 溜凪(ブラウ・ブリッツェン)



プレゼンターは栃木県自転車競技連盟理事長の大島研一様とブリッツェンラヴァーズ
■Jマスターズツアー(JMT)
6周43.2kmで行われたJマスターズツアーのレースには21名が出走。

終盤までに8名まで絞られた集団でのスプリント勝負を、山本敦(SBC Vertex Racing Team)が制して優勝した。


JMT 結果 43.2km
1位 山本 敦(SBC Vertex Racing Team) 1時間7分52秒
2位 中里 聡史(Gufo Cycle Works) +0秒
3位 渡辺 拓也(SBC Vertex Racing Team) +0秒
4位 山本 健一(Roppongi Express) +0秒
5位 三浦 伶央(パラティアムTOKYO DIMARE) +1秒
6位 丸渕 聖悟(FAST LANE Racing) +2秒
中間スプリント賞 山本 敦(SBC Vertex Racing Team)
Jマスターズツアー 遠藤 優(Roppongi Express)
■弱虫ペダルPresentsJユースツアー(Y1)
2025年の初戦となったJユースツアーのY1カテゴリーは、6周43.2kmのレース。

鷹取礼(山梨県立笛吹高等学校)と柬理日楠詩(TeamFITTE)のマッチレースとなり、最終周回に単独先行した鷹取が逃げ切って優勝。ユースリーダージャージを獲得した。



Y1 結果 43.2km
1位 鷹取 礼(山梨県立笛吹高等学校) 1時間16分46秒
2位 柬理 日楠詩(TeamFITTE) +17秒
3位 大道寺 温季(Team 一匹狼) +8分55秒
中間スプリント賞 鷹取 礼(山梨県立笛吹高等学校)
Jユースツアーリーダー 鷹取 礼(山梨県立笛吹高等学校)


文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟