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大会レポート「第58回JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ、 第13回JBCF女子チャンピオンシップ/JBCFジュニアユースチャンピオンシップ、 第9回JBCF南魚沼ロードレース」

2024.09.24
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2024年Jプロツアー第15戦

第58回JBCF経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ

第13回JBCF女子チャンピオンシップ/JBCFジュニアユースチャンピオンシップ

第9回JBCF南魚沼ロードレース

日付 2024年9月23日

開催地・コース 新潟県南魚沼市 三国川ダム周回コース(1周12km)

距離:144km(JPT)、72km(F)、96km(E1)、48km(E2/E3)、48km(Y1)、96km(ジュニア)

直前に降り出した雨の中、スタート1分前

■Jプロツアー(JPT)

Jプロツアー第15戦の南魚沼ロードレースは、昨年に続きJプロツアーの中で最もステータスの高い経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップとしての開催となった。レースレーティングは最も高い「プラチナ」に指定されるだけでなく、Jプロツアーで唯一の団体戦が設定される。

各チーム上位3名の順位を元に、優勝チームには真紅の経済産業大臣旗、通称「輪翔旗」が贈られる。

コースは、南魚沼市東部にある三国川ダムのダム湖「しゃくなげ湖」の周囲を廻る12km。スタート地点からの2kmは8%の勾配標識が立つ登り。しゃくなげ湖沿いに出ると平坦基調ながら、後半はカーブと細かなアップダウンが連続し、残り3kmからは高低差約100mを一気に下ってフィニッシュに向かう。登坂力だけでなく下りの技術を含む選手個人の力量差が如実に表れるコース設定により、サバイバルレースになることが多い。

スタート前、南魚沼ロードレース第1回大会から開催に尽力され、今年3月に急逝された大会実行委員会の小杉時夫委員長のご家族に、JBCF安原理事長から感謝状と花束が贈られた。

前年優勝のマトリックスパワータグに優勝記念盾が手渡された
南魚沼大会の開催に尽力されてきた大会実行委員会の小杉時夫委員長のご家族に感謝状と花束が贈られた

直前に降り始めた雨の中、12周144kmのレースがスタート。集団前方ではアタックが繰り返されるものの先行する集団はなかなか形成されない状態が続く。一方で集団後方では序盤から遅れた選手が出始め、レース前半を終えてコース上に残る人数は約2/3まで絞られた。

トンネルの中でアタック合戦が始まる
前日までの雨がダム湖に流れ込む
序盤は大きな集団のまま進行していく

周回の進行と共に天気が回復して青空が広がった9周目、風間翔眞(シマノレーシング)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)、佐藤光(TeamCyclersSNEL)、ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)、アコスタ・ルーベン(宇都宮ブリッツェン)ら6名が先行。メイン集団との差は一気に1分以上まで開く。この動きでメイン集団は一時分裂するも、その後合流して30名ほどになる。しかしペースが上がらず、先行した6名との差はさらに開いていく。

9周目に形成された6名の先頭集団

残り2周となる11周目、先行した6名の中からダイボールがアタック。佐藤が追従するものの、ダイボールは振り切って単独先行していく。

残り5km、2位以下との差を2分近くまで広げてフィニッシュに向かうベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)

ダイボールは残り1周半を独走し、フィニッシュまで逃げ切ってJプロツアー初優勝。ヴィクトワール広島に今シーズン2勝目をもたらした。

控えめなポーズと共にフィニッシュするベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)

チーム対抗の団体成績は、マトリックスパワータグが1ポイント差で群馬グリフィンレーシングチームを上回り優勝。昨年に続き連覇を達成した。

出走119名中、完走は34名。今年もサバイバルレースとなった。

昨年に続き団体優勝のマトリックスパワータグ

 

結果  JPT 144km

1位 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) 3時間37分43秒

2位 佐藤 光(TeamCyclersSNEL) +1分47秒

3位 風間翔眞(シマノレーシング) +2分18秒

4位 アコスタ・ルーベン(宇都宮ブリッツェン) +2分19秒

5位 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) +2分19秒

6位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) +2分22秒

 

中間スプリント賞 該当なし

敢闘賞 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)

 

団体成績

1位 マトリックスパワータグ 25p

2位 群馬グリフィンレーシングチーム 26p

3位 宇都宮ブリッツェン 28p

4位 シマノレーシング 33p

 

Jプロツアーリーダー 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)

U23リーダー 寺田吉騎(シマノレーシング)

敢闘賞は林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)
団体成績表彰 左から、2位群馬グリフィンレーシングチーム、優勝マトリックスパワータグ、3位宇都宮ブリッツェン
プロリーダージャージの金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム、写真左)と、ネクストリーダージャージは寺田吉騎(シマノレーシング)

 

■Jフェミニンツアー(JFT)

女子チャンピオンシップとして行われたJフェミニンツアーは6周72kmのレースに21名が出走した。2周目、木下友梨菜(Bellmare Racing Team)がアタックして単独先行。

F 女子チャンピオンシップは21名が出走
F 2周目、木下友梨菜(Bellmare Racing Team)がアタック

バラバラになった集団をよそに、木下はタイム差を広げながら周回を重ねていく。

最終的に7分近い差をつけてフィニッシュした木下が、昨年大会に続き女子チャンピオンシップ連覇。

前日の南魚沼クリテリウムに続き2連勝として今季5勝目を挙げた。

F 余裕を感じさせる表情で独走する木下友梨菜(Bellmare Racing Team)
F 木下友梨菜(Bellmare Racing Team)が昨年に続き女子チャンピオンシップ連覇

 

結果 JFT 72km

1位 木下友梨菜(Bellmare Racing Team) 2時間7分9秒

2位 滝川陽希(富山県自転車競技連盟) +6分43秒

3位 塚本愛佳(バルバレーシングクラブ) +6分44秒

 

Jフェミニンツアーリーダー 鈴木友佳子(MIVRO)

 

■Jエリートツアー(JET)

JエリートツアーのE1カテゴリーは8周96kmで行われた。レース中盤に形成された10名ほどの先頭集団から、最終周回に6名が抜け出して先行。

E1 レース中盤に形成された10名ほどの先頭集団
E1 最終周回、先頭集団は6名に

スプリント勝負を中島渉(MiNERVA- asahi)が制し、前日の南魚沼クリテリウムに続き2連勝を決めた。

E1 中島渉(MiNERVA- asahi)がスプリント勝負を制して優勝

結果 E1 96km

1位 中島 渉(MiNERVA- asahi) 2時間30分03秒

2位 長谷川大 (イナーメ信濃山形-EFT +0秒

3位 大石章瑛(soleil de lest) +1秒

4位 永野昇海(イナーメ信濃山形-EFT) +7秒

5位 櫻庭悠真(MGM GROMA RACING TEAM) +9秒

6位 長澤優樹(COWGUMMA) +11秒

中間スプリント賞 中司大輔(Team Kermis Cross)

 

Jエリートツアーリーダー 武井裕(TRYCLE.ing)

E1 表彰式
E1 中間スプリント賞は中司大輔(Team Kermis Cross)
E1 エリートリーダージャージは武井裕(TRYCLE.ing) プレゼンターは国土交通省北陸地方整備局三国川ダム管理所所長 長谷川達也様

 

■弱虫ペダルPresentsJユースツアー(Y1)、ジュニア

ジュニアユースチャンピオンシップは、U17対象のY1カテゴリーと、U19対象のジュニアカテゴリーで行われた。

Y1カテゴリーは4周48kmのレース。2周目から単独先行した滝口敬司(保土ケ谷高校自転車競技部)がフィニッシュまで逃げ切り、1分以上の大差をつけて優勝した。

Y1 16名が出走したY1カテゴリー
Y1 2周目、滝口敬司(保土ケ谷高校自転車競技部)が単独先行
Y1 滝口敬司(保土ケ谷高校自転車競技部)が3周を逃げ切って優勝

ジュニアカテゴリーは8周96km。スタート直後からアタックと吸収が繰り返されたのち5名が先行し、後続に1分以上の差をつける。最終周回に入ると2名が遅れ、髙橋駿斗(北海道帯広南商業高等学校)、新藤大翔(埼玉ユース自転車競技部)、大石哲平(静岡北高自転車競技部)らが残る。

最後は3名でのスプリント勝負を、高橋が制して優勝した。

ジュニア 序盤からアタックが繰り返される
ジュニア 5名の先頭集団
ジュニア 最終周回までに残った3名
ジュニア 髙橋駿斗(北海道帯広南商業高等学校)がスプリントを制して優勝

 

Y1 結果 48km

1位 滝口敬司(保土ケ谷高校自転車競技部) 1時間17分45秒

2位 工藤健太(ブラウ・ブリッツェン) +1分22秒

OPN 関口煌大(渋川高校) +1分23秒

3位 大藤優作(Team一匹狼) +2分28秒

4位 高橋祐樹(LINKVISION GIRASOLE CYC) +3分37秒

OPN 谷平拓哉(保土ヶ谷高校自転車競技部) +3分47秒

OPN 相澤虹詩(保土ヶ谷高校自転車競技部) +3分53秒

5位 植村歩武(LINKVISION GIRASOLE CYC) +3分54秒

6位 小林咲斗(群馬グリフィンエリート) +4分0秒

 

※OPN=オープン参加 表彰対象はオープン参加を除く

 

Jユースツアーリーダー 大谷正太(OUTDOORLIFE Racing)

 

 

ジュニア 結果 96km

1位 髙橋駿斗(北海道帯広南商業高等学校) 2時間39分44秒

2位 新藤大翔(埼玉ユース自転車競技部 +1秒

3位 大石哲平(静岡北高自転車競技部) +1秒

4位 岩森蒼汰(Avenir Yamanashi Yamanakako) +1分26秒

OPN 松井 颯(埼玉県立杉戸農業高校) +1分27秒

5位 松本溜凪(栃木県立宇都宮白楊高等学校) +1分32秒

6位 知名透真(Bellmare Elite Team) +1分47秒

 

※OPN=オープン参加 表彰対象はオープン参加を除く

 

文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟

 

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