2024年Jプロツアー第4戦
JBCF宇都宮清原クリテリウム
日付 2024年3月24日
開催地・コース 栃木県宇都宮市 清原工業団地周回コース(1周3km(JPT)/1.8km(F、E1、E2、E3)
距離:63km(JPT)、27km(F)、36km(E1)、27km(E2)、18km(E3)、43.2km
■Jプロツアー(JPT)
Jプロツアー第4戦は、2020年以来4年ぶりの開催となる宇都宮清原クリテリウム。宇都宮市内から東に車で30分ほどの場所にある清原工業団地の公道に設定したコースを使用してのクリテリウムが行われた。
コースは、2019年以来となる1周3kmのコースを使用。長方形を凹字型にしたようなコースレイアウトは1ヶ所あるヘアピンコーナーがフラットコースのアクセントとなり、毎周回減速と加速を強いるハードさを追加している。また、コースの一部は2023年に開業した「宇都宮ライトレール」の線路と並走する区間があり、列車と並走するパレード走行が行われた。
Jプロツアーのレースは21周63km(パレード走行1周を含む)。リアルスタート直後から集団が長く伸び、ハイスピードで周回していく。プロリーダージャージの石原悠希と、ネクストリーダージャージの寺田吉騎を擁するシマノレーシングが集団前方で動きを見せるも、組織的に集団をコントロールするようなチームは現れない。アタックを仕掛けるような動きもなく、集団は大きく崩れることなくレース後半に入っていく。
残り10周を切ると、スプリント勝負に持ち込みたいチームが集団前方に上りはじめる。残り3周となる19周目、シマノレーシングのメンバーが集団先頭に集まってコントロールを開始。
これに対抗するように各チームがラインを作ろうとするが、シマノレーシングがさらにペースを上げて先頭を譲らない。最終周回に入るとマトリックスパワータグが集団先頭を奪うも、各チーム入り乱れて最終コーナーへ。
先頭でホームストレートに入った草場啓吾の後ろから、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)がスプリントを開始。岡本隼と反対のサイドから石原が並びかけるも届かず、岡本が先着。開幕戦以来となる今シーズン2勝目を挙げた。
結果 JPT 63km
1位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) 1時間24分59秒
2位 石原悠希(シマノレーシング) +0秒
3位 孫崎大樹(KINAN Racing Team) +0秒
4位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +0秒
5位 アレクサンドロス・アグロティス(マトリックスパワータグ) +0秒
6位 寺田吉騎(シマノレーシング) +0秒
Jプロツアーリーダー 石原悠希(シマノレーシング)
U23リーダー 寺田吉騎(シマノレーシング)
中間スプリント賞 山本元喜(KINAN Racing Team)
ベストアシストライダー 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)
ベストアグレッシブライダー 佐藤 駿(イナーメ信濃山形)
ベストホープフルライダー 寺田吉騎(シマノレーシング)
栃木県民賞 石原悠希(シマノレーシング)
ベストチーム賞 TEAM BRIDGESTONE Cycling
■Jフェミニンツアー(JFT)
女子のJフェミニンツアーは、ホームストレートを往復する1周1.8kmのコースを15周する27kmで行われた。
レースが動いたのは6周目、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)と阿部花梨(イナーメ信濃山形-F)の2名が先行。小林はさらに阿部も切り離し、単独先行を開始する。
後方集団はバラバラになり、6名が第2集団を形成するものの、先行する小林との差を縮められず。小林は30秒以上の差を維持したままフィニッシュまで逃げ切り、今シーズン初勝利を挙げた。
結果 JFT 27km
1位 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) 43分25秒
2位 仲村陽子(フィッツ) +32秒
3位 阿部花梨(イナーメ信濃山形-F) +32秒
中間スプリント賞 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jフェミニンツアーリーダー 仲村陽子(フィッツ)
■Jエリートツアー(JET)
Jエリートツアーは、ホームストレートを往復する1周1.8kmのコースを使用。E1カテゴリーは20周36kmで行われた。
アタックと吸収を繰り返しながらも、大きく集団が崩れることなく周回が進行。終盤には数名の集団が先行する場面もあったものの、最後はひとまとまりになってのスプリント勝負となり、至田恵人(OUTDOORLIFE Racing)が優勝した。
結果 E1カテゴリー 36km
1位 至田恵人(OUTDOORLIFE Racing) 50分38秒
2位 阿蘇来夢(作新学院大学) +0秒
3位 武井 裕(TRYCLE.ing) +0秒
4位 木村盛義(SUBARU Cycling Team) +1秒
5位 奥山太郎(YURIFitCyclingTEAM ) +2秒
6位 永野昇海(イナーメ信濃山形-EFT) +2秒
中間スプリント賞 田渕君幸(TRYCLE.ing)
Jエリートツアーリーダー 武井 裕(TRYCLE.ing)
U19リーダー 吉中美空(小城高校)
クリテリウムリーダー 中司 大輔(Team Kermis Cross)
文/写真 JBCF 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟